2022年「瞑想の源流を探る旅」その2 瞑想キャンプでの生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子)

ピッカピカの新宿舎と食堂棟

 スマホのナビでラドヌーンの町の細い道に迷い込んだ私たちは、神業ドライバーのラムさんのおかげでそこを脱出することができ、無事に目的地へ到着しました。良かった、良かった。

因みに「ラム」というのは、「ラーマ神」という意味だそうです。やっぱりね神なのね・・・納得。

 ジャイナ教テーラパンタ派の瞑想センター(ジェインヴシュババーラティ)があるラドヌーンは、現アチャリア(最高指導者)のマハー シュラーマンの前の前の最高指導者であるアチャリア トゥルーシーの生誕地です。瞑想センターは訪れるたびに新たな建物が増えてましたが、9年ぶりに訪れたらまたまた見違えるようにあちこち整備され、新たな建物が建設されていました。

 

私たちが生活する宿泊棟はホテル並みの設備が整い、新しくてきれい♪

宿泊棟の正面玄関
エントランスホール


2階へ上がる階段踊り場から見たエントランスホール

部屋の入口ドア Room NO5

 部屋は全部で24部屋。ティールタンカラ(ジャイナ教の救済者・祖師)が24人おり、その数に因んでいるようです。

私たちの部屋は3人部屋でしたが、通常は2人部屋
如何にもぐっすり眠れそうでしょ? 寝心地よかったです
 
ベッド以外は椅子も机もなく、こんな小部屋があり、たぶん瞑想するスペースかな?
ベランダとバスルームへの扉

 右の木の扉はベランダへ出られ、ロープを張って洗濯物を干します。蓮の花が書かれた扉はバスルーム。しかもちゃんとお湯が出ます。

これって凄いことです。宮殿ホテルであろうとちゃんとお湯が出ることは保障されてないからね(苦笑)

宿泊棟に近い食堂棟も新しく、周囲は植樹などの整備が進行中



テーブルと椅子と・・・

 フードコートにはテーブルと椅子もありますが、ナント座卓に座椅子があるじゃありませんか! 日本人用にというだけでなく、インドの人たちは座って食事をすることに慣れているのかな?と思えます。日本人以外はやはりテーブルと椅子を使っていましたがね。

レストランでのイスとテーブル

 ランチで立ち寄ったお店では、現地の人が布を編んだような日本のボンボンベッドのようなものに板を渡してテーブルとし、胡坐をかいて座って食事をしていました。奈良から参加のNちゃんとまねっこしてみました。このボンボンベット風のものは、このお店しか見かけませんでした。きっと他にもあるのでしょう。

ひたすら黙食するKenちゃん
 

食事は食べることに専念し、お喋りしながら食べてはいけないのであります 。

食器類

 朝昼晩と食堂棟で食事をいただきますが、ステンレスのインド式カレー皿とカップやカラトリーを自分で取ります。

インドではホテルでもレストランでも殆どがそうであるようにバイキング方式です。

ランチはこんな感じ

 果物はバナナ、リンゴがほぼ毎日出て、たまにザクロ(ぜーたくです)が粒状で供されます。ランチが一番メニュー豊富で朝晩は軽いものでした。

ジャイナ教食はアヒムサー(非暴力・不殺生)の教義から根菜類、刺激物(ニンニクなど)、肉類、卵は一切口にせず、とっても優しい味なので胃が凭れるようなことはありません。

Mちゃんもせっせと食器類を洗っています

 食べ終わったら自分で洗剤と薄くて目の粗い食器洗いの硬いスポンジで洗って元へ戻します。

 

キャンプでの1日のスケジュール

 2013年の時は朝5時から夜9時過ぎまで、講義と瞑想の実践、yoga、etcと非常にタイトなスケジュールでしたが、参加の年毎に少しずつ緩やかにしてもらい、今回はCちゃんの提案もあり、インド式ハードスケジュールではなく、余裕の時間を設けてもらえたので、みんなで集まって話し合いをしたり、自由に瞑想したり、有効な時間の使い方ができました。

下記がキャンプ事務局から与えられた基本的なスケジュール

05.00 :        Wake up (起床)
05.30 to 06.15 : Preksha Meditation (瞑想)

06.20 to 06.40 : Gaman Yog (沈黙歩行瞑想)
06.45 to 07.45 : Exercise & Yoga (ヨガ)
07.45 to 08.45 : Breakfast(朝食)
08.45 to 09.30 : Preksha Meditation  (瞑想)

09.30 to 11.00 : Interaction on theory of Leshya  (レーシャ・ディヤーナ)
11.15 to 12.00 : Kayotsarg  Samani Ji(カヨウッサグ)
12.00             Lunch(昼食)
12.40 to 01.10 : Rest(休憩)
01.15 to 02.00 : Move to Chapar(チャパールへ移動)
02.00 to 03.00 : Theory of KarmaSongs and Anand Bhavana – Muni Dinesh
03.05 to 04.00 : Songs and Anand Bhavana – Muni Kumarshraman
04.00 to 04.30 : Departure for Ladnun
05.00 to 05.45 : Dinner (夕食)
05.45 to 07.45 : Time to ponder (熟考する時間)
07.45 to 08.15 : Arham Chant
09.20 to 09.30 : Pratikraman Yog
09.30 to 04.30 : Yog Nidra(就寝)

 瞑想キャンプは毎年インド国内の各地(2015年はネパール大地震があったため、応援を兼ねて特別にネパールで開催しました)で開催されます。今回は本部のあるラドヌーンから22㎞離れたチャパールという町で開催されるため、日本人グループは午前中はラドヌーン、午後はチャパールヘ移動して夕方またラドヌーンヘ帰ってくるというスケジュールでした。

 この合間にアチャリア(最高指導者)とのダルシャン(謁見とご挨拶)や大会場でのイベント参加が突然あったりとあくまでも予定は予定。

 あ・・・ところで起床のお知らせは、毎朝5時に若い女性の清らかな声で「アラハン」のマントラ(私もこのCD持ってます)が流れるのですが、それが4:45だったり、5:20だったりと毎朝違うので、「明日の朝は何時に鳴ると思う?」と同室のMちゃんやHさんと予想しながら楽しんでました。ククク  期待を裏切らないインド式「Wake up music time」♪

次回はどのような学びを受けたのかを順にお話ししたいと思います。

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子

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