坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-主要なケーンドラ・プレクシャ-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義・実習:主要なケーンドラ・プレクシャ

日時:2023年10月8日(日)10-12時(開場:9時半)

会場:最寄り駅は茗荷谷駅となります。場所の詳細はお申込者様へご連絡させて頂きます。

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

 

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

あなたの心に平和をもたらす瞑想と法話-カリスマ的精神指導者特別来日!

*こちらは協会主催のイベントではございません。お申込みは直接主催者までお願いいたします。

*協会会員は参加費割引となりますのでお申込み時にお書き添えください*

(チラシのダウンロードは↑画像をクリック)

 

コラム「プレクシャな生活」一覧

*各指導士名・コラムから各記事へ遷移します*

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・目黒かおる)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・岩渕 和恵)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・山口みゆき)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・佐々木 薫)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・柿澤 真紀子)

 

 

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・柿澤 真紀子)

月に一度、日曜日の午前中に坂本先生のプレクシャ・メディテーションの教室に通わせていただくようになって3年近くになります。

今月、先生の講義のテーマは『「バーヴァビーニー ヴァンダナー」の言語の意味と新しい訳について』でした。うかがえば先生が何十年も前にインドで聴かれた讃歌に感銘を受けてその意味について長年研究なさっていらしたとのこと、そして最近原語(プラクリット語)から英語を介さず、直接日本語に訳されたことで意味が明解になったとお話下さいました。単語ひとつひとつの意味とそしてジャイナ教の教えそのものであるという全文の新訳を講じていただきました。新しい訳はわかりやすい言葉で私にも理解出来ました。 訳の説明の後、先生方が「バーヴァビーニー ヴァンダナー」を唱えてくださるとその場は清らかな氣で満ちたように感じました。 その後の実習の「シュヴァーサプレクシャ」は、その雰囲気に包まれていつもより集中出来、深い呼吸を感じられました。長く座ることで感じる体の痛みも感じることなく行えたのも不思議でした。その場の皆さまのエネルギーのおかげさまです。ひとりで瞑想する時にはなかなか得られない感覚でした。

教室に初めて参加させていただいた時には、歌を聴いているようなマントラの美しい響きに感動しました。マントラを書いたものをいただきましたが、字を追うだけ声に出すことができず、通う度に皆さまの音を聴きながら、一拍子遅れて一緒に唱えさせていただくうちに自分の中にも入ってきたことがとても嬉しかったことを「バーヴァビーニー ヴァンダナー」を聴かせていただいて想い出しました。

瞑想は、ヨガの先輩のお誘いのおかげさまで始めました。当時は、未知の世界のように感じていた瞑想に対しての好奇心が大きかったです。まだまだ入口ですが、ジャイナ教の哲学を元にする瞑想法を学ばせていただくことで、気付くことが多くなると未熟さを痛感いたします。永く生きているだけで足りないことばかりです。日々の生活のいろいろな場面を通して心の癖に気付き、見直しています。

毎回先生は熱く伝えて下さいます。今回のように永年研究を積み重ねていらしたことを学ばせていただけることはとても有難いことです。講義の内容によっては難しく理解しづらいこともありましたが、学びを深めることで解いていきます。プレクシャ・ディヤーナに出会い、深めていくことは今の私には必要なことであり、これからも続けます。 そしてこのご縁に感謝いたします。 合掌

(2022年4月126号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・柿澤真紀子

——————————————————————————
毎月のお教室以外にも讃歌の会に参加させていただく機会に恵まれたことを有難く感じています。教えていただいた讃歌を聴きながら朝食前に木立の中を歩くことが一日の始まりの習慣となり、より充実した日々を過ごしていました。

 ところが、8月初旬にコロナウイルスに感染して一週間自宅療養し、その後も隔離期間自粛期間を含めると3週間は外出を控えざるを得なくなりました。ここ何年も風邪をひくこともなかったので久しぶりのことでした。体調が回復し始めてからはヨガなどを出来る範囲で行ううちに体力は戻りつつありましたが、どうにも氣力が湧かず集中力が低下し、どんよりとした気分のまま8月が終わってしまいました。コロナの後遺症の症状でそうしたことがあることは聴いてはいましたが、もどかしく感じていました。

 9月の実習に参加した際、テーマは「4ステップ瞑想(ジョーティ・ケーンドラ・プレクシャ)」でした。マントラを唱え、ゆったりとした坂本先生の誘導は心地よく、リラックスし、そして集中することで一歩一歩自分の中に入っていく感覚でした。終わった後は清々しく頭の中がクリアになりました。ネガティブな思考が消え、もう大丈夫!と思えました。先生の言葉やその場の氣をお借りしてではありますが、瞑想することで変えることが出来たことに正直驚いています。リラックスし集中し深められた時、コントロール出来ることを経験したのは貴重なことでした。

 非日常でないことが起こった時には気付きが伴います。有難くない病でさえこうした気付きがありました。なるべくしてそうなったとも言われます。この気付きの為の数週間だったのかもしれません。

 おかげさまで、讃歌を聴きながらの散歩がまた心地良い日常になりました。

(2022年12月133号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・柿澤真紀子


プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・佐々木 薫)

瞑想・冥想・・・何だか特別な人やお坊さんがされるのか、とても遠い感じがしていました。

ヨガとの出会いが先で、スポーツクラブでストレッチ感覚ではじめました。
少しずつ興味が深まるにつれて、身体、呼吸、意識につながりがある事を知りました。
その後、インストラクター養成講座の中で、初めて瞑想をしました。

何の必要があるのかしら、眠いなぁ、足が痛いなぁというのが、正直な感想です。
インストラクターになってからは、ヨガと瞑想は切り離せないと知って、いつかは始めようと考えるようになりました。

そして今回坂本先生にご縁をいただいて、月一回のクラスに通うことになりました。
プレクシャ・メディテーションの方法、生活の一つ一つを深く感じ、考え行い、あらゆることに尊いご縁を感じる事、内容が分かり易く、腑に落ちます。
ジャイナ教やインドのお話もとても面白いです。

ですが、いざ座ってみると妄想することが多く、それでも毎朝5分座ってみようと始めて、時間を延ばしていきました。そのうちに、集中できたとき、全くできないとき、毎回違う自分に出会います。

アーサナの練習も違うものになっています。
周りの環境もさらに良いご縁が広がっています。
まだまだ座る練習ですが、これからも続けていきます。
そして多くの人が、平和で豊かな世界になる事を望みます。

(2022年2月124号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・佐々木薫

———————————————————————————————————————————-
6月の講座は、魂と心のちがいでした。

心は、機能、働き、感じる、イライラする、平和なこと。
魂は、カルマ体(原因体、汚れた魂)それをドラビアートマン(純粋な魂)にしていくことだそ
うです。
前にも聞いていたお話しのはずですが、今回は更に深いところに響きます。
カルマ体は、自覚できない潜在意識で良い事もそうでないこともそれによって支配されます。
更に魂に届けるには、瞑想やヨガの練習をすることで、先生のおっしゃる魂を中心にした生き方にちかづくのだなあと感じて、今この状況に感謝が湧いてきます。
これからもカルマを外したり、つけたりを繰り返して自然と共に暮らしていきたいです。

(2022年6月128号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・佐々木薫


坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-自己を空じて0化する自己コントロールの道-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義:自己を空じて0化する自己コントロールの道
実習:4ステップ瞑想&ジョーティケンドラ・プレクシャ

日時:2023年7月2日(日)10-12時(開場:9時半)
*伊東真知子先生による瞑想のための身体ほぐしのためのプレクシャヨガを30分行います

会場:神保町区民館3F和室(住所:東京都千代田区神田神保町2-40)

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-シュヴァーサ・プレクシャ&3つの身体を統合する深い呼吸のムドラ-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義・実習:シュヴァーサ・プレクシャ&3つの身体を統合する深い呼吸のムドラ

日時:2023年6月11日(日)10-12時(開場:9時半)
*伊東真知子先生による瞑想のための身体ほぐしのためのプレクシャヨガを30分行います

会場:神保町区民館3F和室(住所:東京都千代田区神田神保町2-40)

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

コラム「勝利者の瞑想法」一覧

*各コラム名を押して頂くと、リンクが設定してある場合は、各コラムへ遷移します*

コラム:プレクシャ讃歌の魅力
コラム:あなたは何処に行きたいですか?
コラム:自殺を無くす道
コラム:瞑想をする、瞑想が起こる
コラム:生 カルマ 死 カルマ 生
コラム:所有と無所有
コラム:自己防御の砦
コラム:静と動
コラム:アヒンサー(非暴力主義)
コラム:活用する喜び
コラム:ジャイナ教僧侶がしているマスクの意味
コラム:動きを止める、動きが止まる
コラム:雰囲気と人格
コラム:エコ的生活は新しい非暴力運動です
コラム:非対立主義について
コラム:なぜ瞑想したくない、出来ない、解らないのか
コラム:カルマを無くす瞑想
コラム:ジャイナ教と仏教は兄弟宗教
コラム:別れと出会い
コラム:来世不動産
コラム:資格
コラム:言葉(言霊)の力
コラム:純粋とは何か
コラム:忍耐と無執着
コラム:呼吸の奥義
コラム:食の非暴力 俗なる立場から
コラム:憎しみと愛
コラム:魂を観る瞑想
コラム:魂について
コラム:何もしない行為
コラム:植物に心は有るか
コラム:絶体絶命、崖っぷち、究極の選択・ 非暴力と義務どっち
コラム:水は偉大なる教師であり、尊崇すべき恩人である
コラム:地球温暖化の脅威
コラム:悟りとは
コラム:無常と空
コラム:自分の生活と幸福感を何と比較するのか
コラム:仏教の源流・ジャイナ教との類似
コラム:瞑想登山
コラム:沖ヨガ冥想行法とプレクシャ瞑想
コラム:瞑想における緊張と弛緩
コラム:沈思黙考「おかげさまで」
コラム:瞑想・二つの流れ
コラム:完全なるリラックス
コラム:利己心と依頼心
コラム:身体とは何か
コラム:空の思想とマントラ
コラム:自己コントロールの道
コラム:哲学論争
コラム:ラーナクプールのジャイナ教寺院
コラム:『シッダールタ』を読んで
コラム:生かされて生きている
コラム:美しき日本刀と非暴力
コラム:アンベードカルと仏教改宗
コラム:無限の自由とは
コラム:生命が病気を創る
コラム:カラーセラピー・色彩療法
コラム:日本文化の精髄・露天風呂
コラム:カルマヨギ・二宮金次郎
コラム:皮膚と触覚と意識について
コラム:虫たちのこと
コラム:自分が自分の主人公になる
コラム:火とは何か
コラム:2017年3月19日(日) 東京・沖ヨガスタジオ サマニー・サンマッテイ・プラギャ師講演「ジャイナ教のカルマ論と輪廻転生」
コラム:アカルマへの道・モークシャとサンミャク・ダルシャン 2017年3月20日(月) 東京・沖ヨガスタジオ サマニー・サンマッテイ・プラギャ師講演
コラム:仏陀はなぜ魂について説明しなかったのか
コラム:アートマン 魂 本当の自己とは何か
コラム:欲望とは何か
コラム:私のヴァーサナー
コラム:自分で自分の医者になる・無病の道
コラム:四つの身体と霊的色彩光
コラム:肉体はリサイクル品
コラム:人類のカルマ・人類存亡の瀬戸際
コラム:南インドの聖なる篝火の山・アルナチャラ その1
コラム:平等心と無差別
コラム:清らかな心

坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-ジャイナ教の8つのカルマについて-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義:ジャイナ教の8つのカルマについて
実習:ケーンドラ・プレクシャ

日時:2023年4月2日(日)10-12時(開場:9時半)
*伊東真知子先生による瞑想のための身体ほぐしのためのプレクシャヨガを30分行います

会場:茗荷谷中央大学キャンパス2階(住所:大塚1丁目4番地)
*丸の内線茗荷谷駅前の春日通りを左に行くと、新設の中央大学茗荷谷キャンパスがあり、その2階になります。中央大学正面入り口の手前左側に階段、右側にエレベーターがあります。お間違いのないようご注意ください。

注意:マスク着用、最低1mのソーシャルディスタンス、定員18名、換気実施

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

コラム:瞑想・二つの流れ

アーリヤ人がアフガニスタンやパキスタン方面からインドに進出してきたのは紀元前13世紀から11世紀頃のことである。アーリア人は遊牧を生業とする人達であった。彼らが奉ずるのはヴェーダという宗教であり、司祭をバラモンと呼んだ。バラモンは施主から祭祀を頼まれると荒野に結界を作り祭壇を作った。結界に炉を作り火を燃やして火の中に生贄をくべ、施主の願いを叶えるべく呪文を唱え、神々を召喚した。ヴェーダというのは神々を召喚し願いを聞き届けてもらうための様々な呪文の事である。

祭祀が終わると祭壇は壊されて更地に戻された。遊牧民であったアーリア人は当初固定的な寺院を作らなかったのである。バラモンはインドに流入してくる以前には神々から天啓を受けるためにアムリタを使っていた。アムリタとは最近の研究によればベニテングダケだということがわかってきた。インドではベニテングダケが入手出来ないので、天啓を受けるための別な手段の必要性が出てきた。そこで彼らが採用した方法が苦行である。苦行によって天啓を得た。またアーリア人は自業自得の宗教哲学を持っていた。

一方インド在住の人々の間には長い伝統としてのシュラマナ系の宗教があった。シュラマナ系の起源は極めて古くインダス文明にまで遡ると言われる。シュラマナ系宗教では修行としてメディテーションが行われていた。そして教義として輪廻転生を信じていた。

紀元前8世紀頃、ヴェーダの流れとシュラマナ系の流れの宗教哲学が合流し、自業自得と輪廻転生の哲学が融合して解脱思想が起こった。何回も何回も生まれては死ぬのは嫌だと考えて大出家ブームが起こった。世俗的な生活ではどうしても沢山の業を作ってしまうので、業を作らないようにと世俗的な生活を捨て、行為をなさないようにと出家した。出家とは世捨て人、社会からドロップアウトした人の意味が強く、ぼろ布を纏っていた。ヴェーダの流れの中からも、シュラマナ系からも沢山の出家者が出た。

紀元前5世紀から6世紀頃、シュラマナ系出家者の中からマハビーラと仏陀が現れた。マハビーラや仏陀の時代、沢山の宗教哲学が起こり宗教論争が盛んであった。今日、世界中に見られる様々な宗教哲学がこの頃既に全て存在していたと言っても過言でない。六師外道が有名であるが、そのほかに沢山の宗教指導者が存在した。ジャイナ教の経典「スーヤガタ」では363の異なる宗教哲学があったとされる。マハビーラや仏陀以外では運命決定論・無因無縁論者のマッカリ・ゴーサーラ、快楽主義・唯物論者のアジタ・ケーサカンバリン、不可知論者のサンジャヤが主な思想家である。輪廻や魂を否定する彼らも又、出家であり質素な生活を営み苦行をしていたのである。

インドでは古代から輪廻転生が既定の事実として考えられていた。又、因果応報のカルマの支配も疑う余地のないものであり、仏教では六道輪廻からの解放を切に願った。ジャイナ教では地獄の7層、植物界、動物界、人間界、天界の26界に分かれるが、天界の最上階モークシャに入ることを理想とした。

修行によってカルマを根絶し輪廻の輪から離れてモークシャ(解脱)になるという点では仏教もジャイナ教も根本教義は同じである。見解の違うところはカルマがどこに蓄積されるかということと、輪廻の主体は何かということだけである。ジャイナ教は輪廻の主体として真我である魂を想定した。そしてカルマが魂に付着すると考えた。だから魂の汚れであるカルマを取り除けば魂は純粋になる。純粋になった魂がアラハンでアラハンが死んで肉体がなくなるとモークシャに入り、解脱してシッダとなり再生しないと説いた。

一方仏陀は実用主義者だったので証明できないものは有るとも無いとも断定しなかった。架空のはなしの論争を避け、そんなことに時間を費やさず心の安定に励めと弟子達を指導した。そして八正道の実践を奨励した。仏陀は体は私ではない、心は私ではないと言った。私は魂だとも云わなかった。

後世の仏教者たちは仏陀ともあろう人が曖昧な事を言うはずがないとして本来非我説であった仏陀の説を無我説(魂はない)にしてしまった。シャーリープッタやモンガラナーは初め懐疑論不可知論者のサンジャヤの弟子であったが、後にブッダが因果律を説くというので仏陀の弟子になった。仏陀が証明出来ない仮定の話にのらりくらりと断定を避ける姿勢をとったのは、シャーリープッタやモンガラナーをとおしてサンジャヤの影響を受けていたのかもしれない。

部派仏教の時代に仏教は「魂は無い」とする無我説を採用したので、輪廻の主体が不明確になり、カルマ論や輪廻転生からの解脱が曖昧になってしまった。現代のテーラワーダ仏教系は無我説の立場に立っている。

仏教にはニルヴァーナ寂静としての解脱があり、解脱の方法(実践方法・修行)があるが、無我説に立つと何のための修行かの説明が十分でなくなる。魂を否定するとそういう矛盾がおきてしまう。

ジャイナ教と初期仏教は教義や修行体系が驚く程よく似ていて、兄と弟、本家と分家、本店と支店のような類似性がある。小異を捨て大同につけば兄弟宗教と言っても良い。仏教側から見てジャイナ教を外道と蔑めば、ジャイナ教からは仏教が外道となる。

ジャイナ教は魂を認める宗教であり、カルマと輪廻転生を信ずる宗教である。プレクシャ・メディテーションの目的はアカルマ(無業)になることであり、魂を純粋にすることにある。そして魂があるか無いかに関係なく、瞑想修行の過程で健康と幸福を得る恩恵が間違いなくある。

古来ジャイナ教の出家者は自然法則を深く洞察し、今日でいう宇宙物理学や原子物理学のレベルの考察をしていた。それらの見解が古代のジャイナ教聖典に記述されている。現代科学に照らしてみて荒唐無稽なものも多いが、現代にも通ずる優れた見識も見受けられる。科学が発達していなかった古代において宗教哲学を科学的に説明しようとしていたジャイナ教僧侶の洞察は驚嘆すべきものがある。

私たちは本に書かれたものをまるごと信じたり、人の学説を鵜呑みにすることなく、あくまで自分で考え経験・体験し学ばなければならない。宗教哲学を論じる際にはアネカンタ、つまり非独善主義、無対立にならなければならない。他が信ずる宗教を否定してはならないし、侮辱してもいけない。他を尊重することが平和の道であり、争いを無くす道である。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)