初日の目覚め
新しい宿泊棟には館内放送設備が設置され、初日は5時ぴったりに麗しい女性(多分、ムムクシュ 尼さんになるために勉強している女学生)の歌声による「アラハン」で目を覚ましました。爽やかである♪
マ・・・翌日から5時ぴったりに起床マントラが流れるとは限らないけどね(笑)
まずはまだ暗いうちに起きて、宿泊棟の向かいにある道場の2階ホールへ瞑想に向かいました。その時、瞑想の誘導をしてくれた人は、私たちが着ている参加者とわかる制服を着ているではありませんか!
通常、サマニー(順尼僧)か、在家信者の人が担当しますが、その時は、キャンプ参加者の女性でした。彼女はLada Guzeeva。ドイツ人でキャンプの参加は4回目だとか。先発隊の日本人4名は 後発隊の私たちが到着するまで 、外国人グループと一緒に行動を共にしていたようです。私たちが合流してからは、グループに分かれて講義を受けました。
憧れのムニ
今回日本からは11名が参加。まずは率いてくださる坂本先生を筆頭に、羽田から出発したのは7名。現地で合流したのが4名。
この4名はナント10月2日からすでに日本を発ち、九州のJ先生が毎年開催しているヒマラヤの方のヒンズー教寺院でのツアーに参加していました。その寺院は標高3000mにあり、そこへ行くまでリシケシに寄った際に、ナント私が一番会いたい僧のムニ ジャイ クマールジが巡礼中で偶然滞在中だと知って会いに行ったそうです。
このムニ ジャイ クマールジは、素晴らしく体が柔軟でとても人技とは思えないアサナを軽々とやってのける達人です。
でもどう考えてもラドヌーンとリシケシは遠く、前回の2019年のキャンプでも会えなかったので残念で残念で仕方がありませんでした。ヒマラヤ組4名はウッタラカシのシバナンダアシュラムの分院で学び、そこから続けてラドヌーンへ移動。彼女らはすでに1ヶ月インドに滞在しており、ラドヌーンで第2ラウンドが始まります。兵ぞろい!
コロナと戦争の影響
11月3日に 無事ラドヌーンで私たちが合流した時、SYちゃんが私にこう言ったのです。
「まちこさん 私たち勝ったわよ!」んんん?
何に勝ったんだろう?と思ったら、私たち以外には、ロシア人とその他の外人グループが10名!
「え゛~っ????? マジっすか!」と言いたくなる人数です。
15年前は世界各国から170名以上の人たちがキャンプに集い、2019年のバンガロールでもロシア約80名、ウクライナ約30名、その他から毎回130名以上の参加があり、ロシアグループは毎回一番の多人数で、120名以上のこともありました。
戦争によって今回はどのくらいの人が参加するのだろうかと案じていたら、ロシア、ドイツ、ネパール、台湾、日本人11名、全員で21名という驚きの人数で、さすがにちょっとショックでした。コロナも影響してこんなにも参加者が少ないのかなぁとも思いました。
ロシアの名物通訳 Maria
ロシアグループの7名は半数以上が初参加の人が多く、通訳の女性がいつものメイクばっちりド派手名物通訳のMariaではありませんでした。彼女はキャンプではチョー有名人。初めて会ったときは度肝を抜かれました。
ロシアグループと日本グループや英語圏グループとの通訳合戦になると、こちらの通訳が終わってないのにちょっとした間があると、すかさずロシア語の通訳が機関銃のように話しだし攻撃してくるため、こちら側の通訳は乱射を防ぐために息をつくこともできず気が許せない。まさに通訳中は決戦そのもの!
日本人グループの通訳の方々ご苦労様です。
でも、今回のナチュラルメイクのほっそりした若い通訳の女性は如何に?と思ったら、やっぱりMaria譲りで、通訳中は同じように気が許せませんでしたね(苦笑)
Facebookで10月半ばにMariaがインドにいたのを見て、キャンプで再会しましょうとメッセンジャーで送ったら返事はきたものの、キャンプにはなぜ来なかったのか?という疑問が残りました。Facebookを見る限り、Mariaは自由に国内、海外を訪ねているようです。案外、ロシアの一般人には戦争の影響がないのかもしれません。
世界中に新型コロナウイルス感染症(COVID19)が蔓延し、その脅威とロシアのウクライナ侵攻という戦争の影響で、驚くほどに人が集まらなかった事実になんとも言えない思いが胸をよぎりました。
この世は常ではなく無常(むじょう、巴: anicca, アニッチャ、梵: anitya, アニトヤ)。
坂本先生もいつも教えてくれます「アニッチャ(変化)、アニッチャ(変化)」
ロシアの人もウクライナの人もこれまで毎回一緒にキャンプで学んできた仲間です。 コロナも戦争も早く終息し、世界中が健やかで平和な日々が一日も早く訪れることを祈るばかりです。
次回はキャンプでの様子などを書こうと思います。