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プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・山口みゆき)

2022年6月23日㈭に今期のプレクシャ・メディテーション指導士養成講座Level2の最終日を迎えました。

 この日の実習はプラナ・サンチャラニー・ムドラの応用でした。これはプレクシャ瞑想のテクニックを組み合わせた、長年研究し続けてこられた坂本先生の、独自の瞑想技法でした。それを先生は、わたくしたちに惜しげもなく教えてくださいます。もちろん年数も実践も勉強も全く足らない私には、先生の瞑想の深いレベルのかけらすら見つけることは難しいのですが、それでも今、坂本先生の講座を受講でき、同じ時間を過ごす魅力的な方々に出会えたという、この巡りあわせにとても感謝しています。

 コロナ禍はそれまでの生活を続けることを困難にしました。木曜日夜にあったヨガ講座が休講になり、しかしそのおかげさまで、この2年半は落ち着いて養成講座に参加することができました。じっと座って自分自身に意識を向け続けることの意味や気持ちよさを、理解することも体感することもほとんどなかった私にとり、じっくりと学ぶ時間がどうしても必要だったのだと思います。今では、特別なことが起こらなくても、ただ淡々と瞑想を続けていくことが、身に付きつつあります。

 コロナ禍、家族のステージ、自身の興味、東京にいること、そのほかのあらゆることのタイミングが合って、プレクシャ瞑想に出会い、そして講座を通して見聞きし体感したすべてのことが明日の私を作ります。自分では覚えていないはるか昔の小さな事柄や発言やいただいたものが、今日の私となって、たくさんの人との出会いや経験がまた重なっていきます。だから今日、今できることを最大限に純粋に楽しんで行っていきたいと思います。

(2022年7月129号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・山口みゆき

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[「瞑想の源流を探る旅 世界一平和なジャイナ教」に参加して]
2022年11月2日~17日に坂本先生が企画されたインドツアーに初参加しました。


※出発前
今日は11月1日。明日からインドに出発します。インドは26年前に個人旅行をして以来で、海外旅行も5年ぶりです。

今回ツアー参加を決めたのは、機会があれば是非ジャイナ教を肌で感じ、同じ現代に本当の宗教に生きている人を見てみたいと思っていたからです。家庭条件が整っているタイミングで、一般のツアーでも個人旅行でも行けない場所に行くチャンスがめぐってきたら、絶対に手をあげようと思っていました。参加の11名のうち、初めてお会いする方が半分以上ですが、16日間も一緒にいれば仲良くなれるでしょう。

初心の私は準備に不安もありましたが、LINEグループで質問したり、旅行会社からパンフレットがもらえたりしました。

また、コロナ対応のためにインド入国と日本再入国のためのアプリに入力したり、私はワクチンを接種していたので証明書を取ったりしまた。

準備万端、明日からが楽しみです。

※ジャイナ教キャンプ
今日は11月11日、キャンプのプログラムが終了し、ラドヌーンからラナックプールへのバス移動中です。

11月2日に羽田発JALの飛行機でデリーに到着しました。

空港にはガイドのサンジーブさんがお迎えに来てくださっていました。日本語ぺらぺらの、とても明るく頼りになりそうな方だなー、と思っていたら、その通りの、いや、想像を越えて素晴らしい!今はすっかりファンです。

デリーは光化学スモッグの影響で臭いがして、視界もききません。暑さはそこそこ。直接ホテルに行き、おいしい夕食をいただきました。が、香辛料たっぷりの食事に体がびっくりしたのか、その夜は、ピー。おかげで、私のお腹は日本からインドに完全に入れ替わり、それ以来今日までは無事に過ごせています。

11月3日に11時間もかけてバスでラドヌーンに移動。道路が整備されて高速で走れるようになったはずなのに、意外に時間がかかり、最後はナビシステムで走ったら狭い道との区別がつかずラドヌーンの路地でTターンすることに!抜け出せた時は、運転手さんの運転技術に拍手喝采!!

今回はラドヌーンのジャイナ教施設に宿泊し、そこからキャンプ会場のチャパールへ通いつつ、約一週間プログラムに沿って学びました。

ラドヌーンは乾燥しているので、昼の日差しは強いけれど、快適です。道端には牛、犬、いのししか豚?、ヤギ、くじゃく、、、いろいろいます。車やバイクの他、駱駝が荷物をひいていることもあります。

ラドヌーンの宿泊所では、朝5時にアラハンが目覚ましがわりに鳴り(正確ではなく、日によって時間が違う…)、5時30分から外のドームで瞑想します。6時45分からヨガ、7時45分朝食、9時15分プレクシャメディテーション、レーシャについての講義、カーヤウッサグ、12時昼食、午後には車でチャパールに移動、午後の講義(カルマ、讃歌、Q&A)、アチャリアへのご挨拶、再びラドヌーンに移動、17時夕食、19時30分カラー瞑想、22時就寝が基本でした。

日の出は朝7時前なので、暗いうちから動きます。また、宿泊所の食事は一般的なインド食より香辛料控えめで食べやすいです。昼食がいちばん豪華で、夜は軽めです。

私は初めてのキャンプ参加なので、他の人に付いて回っていましたが、同部屋の真知子さんに夜いろいろ質問しながら一日の振り返りができたので、ずいぶん理解が進みました。ありがたかったです。

ジャイナ教のお坊さんは、日本で聞いていた通りに、白い布を巻き、マスクをして、ほうきを持っています。他には托鉢用のボウルと、少しの自分のノート、それを入れる袋。近ごろはアスファルトの上を歩くので、それとプラスチックなどで足を怪我するのでサンダルもはけるそうです。



それだけを聞くと、変な格好をした、人間離れした、厳しい宗教。でも、今回実際にお坊さんに会い、自分が出家したいきさつを伺ったり、アチャリアが人々から尊敬され人気がある様子を見たり、お坊さんが居眠りしている人間らしい姿を見たり、早朝から生活として瞑想をしている信さんの姿を見たりして、あぁ、同じ現代に生きている人々が本当の幸せを求めているのだ、それぞれが一生懸命に生きているのだと思い、親近感と共に尊敬の気持ちを持ちました。

また、私が日本で学べたのは、坂本先生や他の先輩方が何度もキャンプに足を運んでは、苦労して学び、日本語に訳し、理解を深めてこらたからなのだということもよくわかりました。積み重ね積み重ね、ジャイナ教哲学やプレクシャメディテーションを少しずつ理解して、私のような初心にも分かりやすいように工夫してくださった。その成果を、日本にいながら、本やお教室で学べることはとても貴重で幸せなことだとよくわかりました。

講義の内容などは、先生や先輩方がまとめるでしょうから、私は私個人の感想のみで、キャンプの報告を終えます。

※観光
今日は11月16日、ジャイプールからデリー空港への移動中です。インド最終日。

瞑想キャンプ終了後、12日世界遺産のラナックプール寺院、13日マウントアブー観光でディルワーラジャイン寺院、14日世界遺産のチットールガル城を見学し、15日ジャイプールでショッピング、16日ハワーマハル(風の宮殿)とアンベール城で写真撮影をしました。

それぞれの移動はバスで5時間~8時間あり、改めてラジャスタン州の広さを実感。個人旅行でも普通のツアーでもなかなかいかれない場所に行くことができました。また、山の中のリゾート風ホテルや湖の中の宮殿ホテルなど、サンジーブさんが私たちのために厳選してくれたホテルに宿泊でき、お料理もおいしくいただきました。

観光の中では、ラナックプール寺院とディルワーラジャイン寺院の大理石の彫刻が、圧倒的でした。緻密なレースのような彫刻が、それぞれ工夫を凝らしたデザインでなされていて、財力と年月とたくさんの人々の情熱が感じられました。

また、バスの中でサンジーブさんが話してくれるインドの様々な文化や歴史も楽しく、イスラムと近いラジャスタン州だからこそ、立派な砦が築かれたことも納得できました。

たくさんの方々のおかげで、忘れられない旅になりました。ありがとうございました。



(2022年11月132号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・山口みゆき

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坂本先生の熱心なご指導で、6月に指導士の資格をいただくことができました。まだ指導をさせていただくには未熟すぎますが、私なりに4年前に始めたころよりは、静かに座って自分を観察することの価値を実感することができました。私のような瞑想のセンス(?)がない者ほど、いくつものやり方があり、決まった手順があるプレクシャメディテーションは向いていると思い、これからもわずかづつではありますが、深めていきたいです。

さて、もうすぐ私は12年間もいた東京から引っ越します。もともと夫が2年に一度転勤するのでそれに同行していたのですが、子供の学校の都合で思いがけず長く住みました。引っ越しを決めてから、毎日が貴重で、これほどたくさんの人に囲まれていたことに驚き、そして感謝の気持ちがあふれてきます。12年も定住するうちに、毎日がどの瞬間も、二度とない奇跡の時間だということを忘れがちになっていました。変化すること、終わるけどまた始まるということ、ゼロになるわけでもないこと、よく考えてみたいです。

(2023年7月140号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・山口みゆき


コラム[瞑想をする、瞑想が起こる]

只見川と叶津川の合流点の瞑想に参加したS君が私に質問した。

「皆さん川の側で、じっと座っているけど、あれっていったい何してるんですか?」

S君は瞑想したことがないし、瞑想が何かまったくわからないらしい。そこで私はじっと座って何をしているかを説明した。

瞑想で一番大事なことは体の動きを止めることです。身体の動きは完全に止めることは出来ません。なぜなら地球が宇宙空間を動いているからであり、生きている身体も瞬間、瞬間に変化しているからです。私達の小腸の栄養吸収細胞は1500億個ありますが24時間で全て生まれ変わります。1秒間に170万個生まれかわっています。胃の粘膜細胞は2~3日で入れ替わり、肌の細胞は一ヶ月で入れ替わります。

どうしてじっとしていなければならないかというと、自分の皮膚の内側を観察しようとする場合、体を動かしていると内部感覚をあれこれ観察するのが難しいのです。体の動きを止めると、呼吸がリズミカルに落ち着きます。さらに目を閉じて外部からの情報を遮断すると心の動きが静まり、さらに意識的にゆっくりした深く長い呼吸をすると、思考(雑念や妄想)が静まって感じる心が強くなります。思考力が静まった分、知覚力(観じようとする心)が出てきます。

その観じようとする心で身体内部のさまざまな感覚を観じて行くのが瞑想の第一歩です。体を動かさないようにするとき、背筋を真っすぐにすることが肝心です。背筋が真っすぐでないと頭がボーとして眠くなります。背筋を真っすぐにして生命エネルギーの流れを良くすることが良い瞑想に入るために必要なことなのです。背筋を真っすぐに保つことが緊張です、体の動きを止めることが緊張です。随意筋はすべてリラックスさせます。

以上が内部感覚を観察する準備です。準備ができたら、外界からの音や光や風やコスミックエネルギーが内部感覚にどのように影響を及ぼしているのかを観察します。川の流れの音や鳥の囀りが内部感覚とどう結びついているかを観察します。観じようとする心で意識的に身体内部のさまざまな動きを知覚します。つまり、体全体を一つものと観じて、その内部で起こっているさまざまな変化を観じていきます。内部感覚として、どの部分が明るく感じるか、どの部分が暗く感じるか、明るさ暗さの部分が時間と共に変化して行くのを観じていきます。同じように暖かさ冷たさ、重さ軽さ、濃密さ希薄さ、等の感覚が変化し体のなかで動いていくのを観じてみます。細かな振動やバイブレーションがどこで起こりどこに広がり消えていくか等も観じるようにします。それが瞑想で「する」ことです。瞑想で私達がしなくてはならないことは体の中身が動いているということを感覚的に観じることです。出来るだけ細かく心を鋭敏にして観じていきます。

そこまでが「する」ということ、プラティヤハーラ(制感法)、ダラーナ(集中法)です。ディヤーナ(瞑想) サマージー(三昧) は整ったところに「起こる」ことです。瞑想は整えて行くとそこに現れ起こってきます。体の動きを止め、呼吸を整え、内部感覚と観じようとする意識的な心をしっかり結びつけるとディヤーナが起こります。

体が地球内部に高速エレベーターでストーンと落ちていく感覚、ロケットに乗って宇宙空間に飛び出していく感覚、三次元的な方向感覚がまったく消失した感覚、水平方向に身体感覚が無限に広がってゆく感覚、身体内部の動きが静止して全てが穏やかな光に満たされクリヤーに均一になった感覚、平和で静かな喜びに満たされている感覚等が起こります。本当の自分を少しだけ垣間見たような感じです。意識的な観じようとする心を内部感覚に結び付け、内部感覚に浸すようにしていると、感情や潜在意識がだんだん純粋になっていきます。そのとき、自分だと思っていたことが全部自分でなくなり、本当の自分に出会うでしょう。本当の自分に出会った時、不安や恐怖が消え、悩みや病が消え、真の健康を獲得し、平和と至福に満たされるでしょう。自己救済の道が瞑想の道です。なぜ多くの人は瞑想しないのでしょうか、人間としてしなくてもよい事ばかりしていて、しなくてはならないことをどうしてしないのでしょう? 明確な目的地を持って一歩、一歩、道を歩く者だけが目的地に到達できます。あなたは何処へ行きたいのですか? 何処に生まれたいのですか?


<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)

坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-ムドラの重要性について-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義:ムドラの重要性について
実習:プラーナ・サンチャラニームドラ上級等

日時:2023年2月5日(日)10-12時(開場:9時半)
*伊東真知子先生による瞑想のための身体ほぐしのためのプレクシャヨガを30分行います

会場:最寄り駅は茗荷谷駅となります。場所の詳細はお申込者様へご連絡させて頂きます。

注意:マスク着用、最低1mのソーシャルディスタンス、定員18名、換気実施

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

コラム[プレクシャ讃歌の魅力]

私がジャイナ教の瞑想法に魅せられたのは論理性の高さと、こうすればこうなると云う方法論が確立されていることにありました(日本の禅にはHOW TOが不足していると思っている)。

さらに、プレクシャ瞑想にはマントラや讃歌が具体的方法のなかに組み込まれていて、これが心身の深いレベルに影響を及ぼすと理解できたからです。私はテーラパンタ派のマントラや讃歌が大好きです。楽器を使わず声だけで讃歌を合唱しますが、メロディや旋律が心に響きます。

アラハト・バンダナやローガッサ・スートラの詠唱を初めて本拠地ラドヌーンで聞いたとき、私は言葉の意味や内容が解らないにもかかわらず魂をゆすられる感動を覚えました。もしプレクシャ瞑想の中に讃歌の詠唱がなかったなら、私はこれほどまでにプレクシャ瞑想に入り込まなかったかもしれません。そういう意味でヴィパッサナーとの出会いには魅力を感じなかったのだと思います。アラハト・バンダナやチャイテ・プルシャの意味は10年以上前から解明できていましたが、ローガッサ・スートラの意味がなかなか解明できなかった。それが最近になってようやく森山江美さんによって明らかにされ、私の長年の疑問が解消されました。

どのように唱えるかは、今年2月、ラドヌーンでニーラジ・ムニからいただいたCDがあるので、これを聴きこめば歌えるようになると思います。やっと日本でもプレクシャ合宿のときに讃歌を唱えることができるようになるでしょう。ニーラジ・ムニはテーラパンタ派で一番声が綺麗で歌が上手な出家僧です。CDを聴いていると歌声とメロディが深く心に浸透してきます。同時に悩みやストレスが抜け出てゆくように感じます。

仏教でもたぶん、仏陀の時代には御経が讃歌として詠われていたに違いありません。テーラパンタ派で朝に夕べに唱えられているマントラや讃歌は仏陀の時代の読典と同質なのだと思います。プレクシャ瞑想のHOW TO体系の内容はヨガのヤマ・ニヤマに相当するアヌブラタ戒律からアーサナ(身体のヨガ)、呼吸法、自己コントロールのバーバナ、プレクシャ・ディヤーナ、アヌプレクシャ、マントラ、讃歌まで多彩で総合的です。これら全てを含むのがプレクシャ瞑想なのです。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)

2022年「瞑想の源流を探る旅」その3 コロナと戦争(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子)

初日の目覚め

 新しい宿泊棟には館内放送設備が設置され、初日は5時ぴったりに麗しい女性(多分、ムムクシュ 尼さんになるために勉強している女学生)の歌声による「アラハン」で目を覚ましました。爽やかである♪

マ・・・翌日から5時ぴったりに起床マントラが流れるとは限らないけどね(笑)

 まずはまだ暗いうちに起きて、宿泊棟の向かいにある道場の2階ホールへ瞑想に向かいました。その時、瞑想の誘導をしてくれた人は、私たちが着ている参加者とわかる制服を着ているではありませんか! 

 通常、サマニー(順尼僧)か、在家信者の人が担当しますが、その時は、キャンプ参加者の女性でした。彼女はLada Guzeeva。ドイツ人でキャンプの参加は4回目だとか。先発隊の日本人4名は 後発隊の私たちが到着するまで 、外国人グループと一緒に行動を共にしていたようです。私たちが合流してからは、グループに分かれて講義を受けました。

憧れのムニ

 今回日本からは11名が参加。まずは率いてくださる坂本先生を筆頭に、羽田から出発したのは7名。現地で合流したのが4名。

 この4名はナント10月2日からすでに日本を発ち、九州のJ先生が毎年開催しているヒマラヤの方のヒンズー教寺院でのツアーに参加していました。その寺院は標高3000mにあり、そこへ行くまでリシケシに寄った際に、ナント私が一番会いたい僧のムニ ジャイ クマールジが巡礼中で偶然滞在中だと知って会いに行ったそうです。

 このムニ ジャイ クマールジは、素晴らしく体が柔軟でとても人技とは思えないアサナを軽々とやってのける達人です。

2013年の時に見せてくれました。信じられます?
リシケシにてCちゃん、SYちゃんとムニ ジャイクマールジ
くぅ~会いたいなぁ!
 

 でもどう考えてもラドヌーンとリシケシは遠く、前回の2019年のキャンプでも会えなかったので残念で残念で仕方がありませんでした。ヒマラヤ組4名はウッタラカシのシバナンダアシュラムの分院で学び、そこから続けてラドヌーンへ移動。彼女らはすでに1ヶ月インドに滞在しており、ラドヌーンで第2ラウンドが始まります。兵ぞろい!

コロナと戦争の影響


 11月3日に 無事ラドヌーンで私たちが合流した時、SYちゃんが私にこう言ったのです。

「まちこさん 私たち勝ったわよ!」んんん? 

何に勝ったんだろう?と思ったら、私たち以外には、ロシア人とその他の外人グループが10名!

「え゛~っ????? マジっすか!」と言いたくなる人数です。

 15年前は世界各国から170名以上の人たちがキャンプに集い、2019年のバンガロールでもロシア約80名、ウクライナ約30名、その他から毎回130名以上の参加があり、ロシアグループは毎回一番の多人数で、120名以上のこともありました。

 戦争によって今回はどのくらいの人が参加するのだろうかと案じていたら、ロシア、ドイツ、ネパール、台湾、日本人11名、全員で21名という驚きの人数で、さすがにちょっとショックでした。コロナも影響してこんなにも参加者が少ないのかなぁとも思いました。

ロシアの名物通訳 Maria

 ロシアグループの7名は半数以上が初参加の人が多く、通訳の女性がいつものメイクばっちりド派手名物通訳のMariaではありませんでした。彼女はキャンプではチョー有名人。初めて会ったときは度肝を抜かれました。

派手な装い、メイクの濃さ、体格の良さ、ド迫力ダイナマイト!

 ロシアグループと日本グループや英語圏グループとの通訳合戦になると、こちらの通訳が終わってないのにちょっとした間があると、すかさずロシア語の通訳が機関銃のように話しだし攻撃してくるため、こちら側の通訳は乱射を防ぐために息をつくこともできず気が許せない。まさに通訳中は決戦そのもの!

日本人グループの通訳の方々ご苦労様です。

 でも、今回のナチュラルメイクのほっそりした若い通訳の女性は如何に?と思ったら、やっぱりMaria譲りで、通訳中は同じように気が許せませんでしたね(苦笑)

 Facebookで10月半ばにMariaがインドにいたのを見て、キャンプで再会しましょうとメッセンジャーで送ったら返事はきたものの、キャンプにはなぜ来なかったのか?という疑問が残りました。Facebookを見る限り、Mariaは自由に国内、海外を訪ねているようです。案外、ロシアの一般人には戦争の影響がないのかもしれません。 

 世界中に新型コロナウイルス感染症(COVID19)が蔓延し、その脅威とロシアのウクライナ侵攻という戦争の影響で、驚くほどに人が集まらなかった事実になんとも言えない思いが胸をよぎりました。

 この世は常ではなく無常(むじょう、巴: aniccaアニッチャ、梵: anitya, アニトヤ)。

坂本先生もいつも教えてくれます「アニッチャ(変化)、アニッチャ(変化)」

 ロシアの人もウクライナの人もこれまで毎回一緒にキャンプで学んできた仲間です。 コロナも戦争も早く終息し、世界中が健やかで平和な日々が一日も早く訪れることを祈るばかりです。

 次回はキャンプでの様子などを書こうと思います。

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・目黒かおる)

[自分で自分の医者になった一つの事例]

私のプレクシャ・メディテーションとの出会いは、単なる勘違いから始まりました。心身の不調により仕事を退職して3年目の夏のこと、ヨガ教室の先生が紹介してくださった「みずなら只見ユイ道場」の合宿に参加した事に始まります。ヨガの合宿だと勝手に早とちりして参加したその合宿での早朝、二つの川の合流点で二行詩を作って瞑想した時、とても不思議な感覚があったのを覚えています。その事に魅かれたのでしょうか、二週間後の「楽ちんYOGA」合宿にも参加していました。そこでは、坂本先生に「プラーナ・サンチャラニー・ムドラー」の技法を教えていただきました。先生は「この技法はお医者さんが治せない殆どの病気が治るもので、自分で自分の医者になる事ができるんだよ。」とおっしゃいました。さらには「一年間毎日実践して病気が治らなかったら、頭を丸める。」とまでおっしったのです。

当時の私は心身共にとても疲れやすく、毎日をなかば自暴自棄の気持ちで過ごし、でも心の奥では、救われたくて楽になりたくてもがいていました。医師の処方薬に改善の期待を持てなくなっていた私は、半信半疑の気持ちで、また藁にも縋る思いで次の日から実践する事にしました。そして日付、時間、その感想などを記録に残しました。

プラーナ・サンチャラニー・ムドラーを継続して半年経った日、試しに薬をやめてみましたが、三日しか続かず次の日からまた薬を飲みました。坂本先生が番所においでになった時に、一体薬はいつやめれば良いのか相談しました。先生は「よしっ、大丈夫って思った時にやめるんだよ。自分で決めるんだよ。」とおっしゃいました。それから1ヶ月後「よしっ!私は薬をやめる」と決心しました。とは言うものの、最初の1週間は「本当にやめられるのかな?」という気持ちと、「決心したんだからやめるんだ」という気持ちの葛藤はあり、惑いを断ち切るために薬を全部捨てました。そして、10年以上飲んでいた薬をやめる事が出来ました。その後検査した血液検査で、値は正常値になっていました。身体の中でどんな作用が起こったのかは目に見えないものなので、私にはわかりません。

私はこの体験を通して、「身体は、欲求や情報を発信している」という事に最初に気がつきました。そして、「身体が自分の状態を教えてくれていて、その声に耳を傾け信じて自分で実践し、諦めずコツコツと継続していけば道は開けていく」という事を学びました。

その後の第一歩はヨガのインストラクターになり、身体はみるみる健康になっていきました。

(2022年3月125号メルマガからの転載)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・目黒かおる

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[昨年2022年の学び]

昨年1年間は自分の学びとして、月1回の「坂本先生から学ぶプレクシャ・メディテーション」をオンラインで受講しました。福島県から上京しなくても学べるというのは、私が数年間望んでいた事でしたので、すぐにとびつきました。毎月第1日曜日に開催されましたが、オンラインの受講は、その数日後に事務局から動画がメールで送られてきました。毎月のその動画がとても楽しみであり、パソコンの画面を通して講義を聞いて実践しました。わからない所は遡り再生できるという事がとてもありがたかったです。講義の内容が大変心に響きました。先生からのジャイナ教哲学についてのお話、特に魂についてのお話は、これまでの自分の人生を顧みた時に、とても腑に落ちるものでした。自分自身の周りに起こる全ては、ご先祖様や神様が起こしたものではなく、カルマが原因だったのだという事に納得しました。そして、そのカルマが自分の傾向であり個性なんだと理解しました。この講座を設けてくださった坂本先生、事務局の七林さん、役員の方々、心から感謝申し上げます。
 今年も日々瞑想を続け日常に活かし、良いカルマは育て、良くないカルマを少なくして意識の純粋化に少しでも近づけたらと思います。
 皆様にとって良き1年でありますように、遅ればせながらお祈り致します。

(2023年1月135号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・目黒かおる

坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-神経系のシャリーラプレクシャ&讃歌アーナンドバーバナー-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
講義・実習:神経系のシャリーラプレクシャ&讃歌アーナンドバーバナー

日時:2023年1月15日(日)10-12時(開場:9時半)
*伊東真知子先生による瞑想のための身体ほぐしのためのプレクシャヨガを30分行います

会場:最寄り駅は茗荷谷駅となります。場所の詳細はお申込者様へご連絡させて頂きます。

注意:マスク着用、最低1mのソーシャルディスタンス、定員18名、換気実施

会場参加受講料:2000円
オンライン参加受講料:1000円
*オンライン参加の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:坂本知忠(指導ランク:教師)
 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み

読むプレクシャ・メディテーションVol.14-「迷走・瞑想・名僧 東大に入るYoga」を読み解く-

2023年1月14日(土)20-21時に『読むプレクシャ・メディテーションVol.14-「迷走・瞑想・名僧 東大に入るYoga」を読み解く-』を開催いたします。今回は20-21話を読み解いていきます。

良い食べ物を食べると肉体が満足するように、良い学びを摂り入れることで心が満足します。頭が整理され、瞑想の理解が深まります。知的な理解は実践へと繋がります。知行合一の循環はより高い充足感をもたらしてくれます。

オンラインでの会になりますので、ご自宅問わず、どこからでもご参加頂けます。

Zoomオンラインでの参加で読み解き人との質疑応答にご参加頂けます。

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プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。
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【当日の流れ】
1「迷走・瞑想・名僧 東大に入るYoga」20-21話を読んで参加(読まなくても参加できますが効果が減少します)
2参加者からの読後感
3著者からのポイント解説
4フリートーク
5終了

【読み解く書籍紹介】
「迷走・瞑想・名僧 東大に入るYoga」(まつい ちえこ著)
20話 本当の喜びの一つ手前・体験談
21話 怒りのエネルギー・本当の強さ



*書籍のご紹介(ご挨拶より抜粋)*
この小冊子は主にインドで仕入れた昔話が基本になっています。昔話だけでなくヒンズー教僧侶やシベリア抑留者の体験談、その他も載っていますが、日本ではあまり知られていない「ジャイナ教」の説話を多く選びました。

【日時】2023年1月14日(土)20-21時(受付開始:19:45)

【会場】オンライン

【受講料】なし(手元に書籍がある場合)orドネーション(手元に書籍がない場合)
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【読み解き人】:まつい ちえこ

プレクシャディアーナ協会・指導士
NPO沖ヨガ協会・講師・理事
OM楽ちんヨガ会・主催
動禅整体師
イギリス留学中にヨガに出会う。
帰国後1977年から沖ヨガ・三上浩二先生のアシスタント。
1979年 沖正弘導師のご縁で、6ケ月週末合宿の指導員研修を受ける。以後大手企業等で単独指導。
1985年 沖導師のご逝去と自身の転機が重なりヨガから離れる。
2006年 ヨガに復帰
2007年 ジャイナ教キャンプでヨガは瞑想であると改めて実感。
インド旅11回(ヒマラヤ巡礼・ジャイナ教研修)
他・国内外のヨガ・瞑想キャンプに参加・自らも合宿を開催。
カルチャスクール・小中学校コミュニティ・個人対応など学びながら指導中。

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み
*リンク先へ移行できない方は「問合先」まで氏名、携帯電話をご明記の上、お申込みください。

2022年「瞑想の源流を探る旅」その2 瞑想キャンプでの生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子)

ピッカピカの新宿舎と食堂棟

 スマホのナビでラドヌーンの町の細い道に迷い込んだ私たちは、神業ドライバーのラムさんのおかげでそこを脱出することができ、無事に目的地へ到着しました。良かった、良かった。

因みに「ラム」というのは、「ラーマ神」という意味だそうです。やっぱりね神なのね・・・納得。

 ジャイナ教テーラパンタ派の瞑想センター(ジェインヴシュババーラティ)があるラドヌーンは、現アチャリア(最高指導者)のマハー シュラーマンの前の前の最高指導者であるアチャリア トゥルーシーの生誕地です。瞑想センターは訪れるたびに新たな建物が増えてましたが、9年ぶりに訪れたらまたまた見違えるようにあちこち整備され、新たな建物が建設されていました。

 

私たちが生活する宿泊棟はホテル並みの設備が整い、新しくてきれい♪

宿泊棟の正面玄関
エントランスホール


2階へ上がる階段踊り場から見たエントランスホール

部屋の入口ドア Room NO5

 部屋は全部で24部屋。ティールタンカラ(ジャイナ教の救済者・祖師)が24人おり、その数に因んでいるようです。

私たちの部屋は3人部屋でしたが、通常は2人部屋
如何にもぐっすり眠れそうでしょ? 寝心地よかったです
 
ベッド以外は椅子も机もなく、こんな小部屋があり、たぶん瞑想するスペースかな?
ベランダとバスルームへの扉

 右の木の扉はベランダへ出られ、ロープを張って洗濯物を干します。蓮の花が書かれた扉はバスルーム。しかもちゃんとお湯が出ます。

これって凄いことです。宮殿ホテルであろうとちゃんとお湯が出ることは保障されてないからね(苦笑)

宿泊棟に近い食堂棟も新しく、周囲は植樹などの整備が進行中



テーブルと椅子と・・・

 フードコートにはテーブルと椅子もありますが、ナント座卓に座椅子があるじゃありませんか! 日本人用にというだけでなく、インドの人たちは座って食事をすることに慣れているのかな?と思えます。日本人以外はやはりテーブルと椅子を使っていましたがね。

レストランでのイスとテーブル

 ランチで立ち寄ったお店では、現地の人が布を編んだような日本のボンボンベッドのようなものに板を渡してテーブルとし、胡坐をかいて座って食事をしていました。奈良から参加のNちゃんとまねっこしてみました。このボンボンベット風のものは、このお店しか見かけませんでした。きっと他にもあるのでしょう。

ひたすら黙食するKenちゃん
 

食事は食べることに専念し、お喋りしながら食べてはいけないのであります 。

食器類

 朝昼晩と食堂棟で食事をいただきますが、ステンレスのインド式カレー皿とカップやカラトリーを自分で取ります。

インドではホテルでもレストランでも殆どがそうであるようにバイキング方式です。

ランチはこんな感じ

 果物はバナナ、リンゴがほぼ毎日出て、たまにザクロ(ぜーたくです)が粒状で供されます。ランチが一番メニュー豊富で朝晩は軽いものでした。

ジャイナ教食はアヒムサー(非暴力・不殺生)の教義から根菜類、刺激物(ニンニクなど)、肉類、卵は一切口にせず、とっても優しい味なので胃が凭れるようなことはありません。

Mちゃんもせっせと食器類を洗っています

 食べ終わったら自分で洗剤と薄くて目の粗い食器洗いの硬いスポンジで洗って元へ戻します。

 

キャンプでの1日のスケジュール

 2013年の時は朝5時から夜9時過ぎまで、講義と瞑想の実践、yoga、etcと非常にタイトなスケジュールでしたが、参加の年毎に少しずつ緩やかにしてもらい、今回はCちゃんの提案もあり、インド式ハードスケジュールではなく、余裕の時間を設けてもらえたので、みんなで集まって話し合いをしたり、自由に瞑想したり、有効な時間の使い方ができました。

下記がキャンプ事務局から与えられた基本的なスケジュール

05.00 :        Wake up (起床)
05.30 to 06.15 : Preksha Meditation (瞑想)

06.20 to 06.40 : Gaman Yog (沈黙歩行瞑想)
06.45 to 07.45 : Exercise & Yoga (ヨガ)
07.45 to 08.45 : Breakfast(朝食)
08.45 to 09.30 : Preksha Meditation  (瞑想)

09.30 to 11.00 : Interaction on theory of Leshya  (レーシャ・ディヤーナ)
11.15 to 12.00 : Kayotsarg  Samani Ji(カヨウッサグ)
12.00             Lunch(昼食)
12.40 to 01.10 : Rest(休憩)
01.15 to 02.00 : Move to Chapar(チャパールへ移動)
02.00 to 03.00 : Theory of KarmaSongs and Anand Bhavana – Muni Dinesh
03.05 to 04.00 : Songs and Anand Bhavana – Muni Kumarshraman
04.00 to 04.30 : Departure for Ladnun
05.00 to 05.45 : Dinner (夕食)
05.45 to 07.45 : Time to ponder (熟考する時間)
07.45 to 08.15 : Arham Chant
09.20 to 09.30 : Pratikraman Yog
09.30 to 04.30 : Yog Nidra(就寝)

 瞑想キャンプは毎年インド国内の各地(2015年はネパール大地震があったため、応援を兼ねて特別にネパールで開催しました)で開催されます。今回は本部のあるラドヌーンから22㎞離れたチャパールという町で開催されるため、日本人グループは午前中はラドヌーン、午後はチャパールヘ移動して夕方またラドヌーンヘ帰ってくるというスケジュールでした。

 この合間にアチャリア(最高指導者)とのダルシャン(謁見とご挨拶)や大会場でのイベント参加が突然あったりとあくまでも予定は予定。

 あ・・・ところで起床のお知らせは、毎朝5時に若い女性の清らかな声で「アラハン」のマントラ(私もこのCD持ってます)が流れるのですが、それが4:45だったり、5:20だったりと毎朝違うので、「明日の朝は何時に鳴ると思う?」と同室のMちゃんやHさんと予想しながら楽しんでました。ククク  期待を裏切らないインド式「Wake up music time」♪

次回はどのような学びを受けたのかを順にお話ししたいと思います。

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子

2022年「瞑想の源流を探る旅」その1 コロナ禍の中、インドへ(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子)

COVID‑19

 前回、ジャイナ教テーラパンタ派「国際瞑想キャンプ」に参加したのは、2019年バンガロールでした。その2ケ月後くらいに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がニュースに掲載されるようになったと思ったら、あっという間に世界中に蔓延してしまいました。

 世界各地で戦々恐々と新型コロナウイルスに怯え、すぐに収束するだろうと思われたがすでに3年。

今年になって一時収まったかのように見えたので、久しぶりにインドに行けるかな?と思っていたところ、 ジワジワとまた増えだしツアーの実施が危うくなりかけましたが、結果的に日本から初めてキャンプ参加する人が4名(内1名は男性)、坂本先生と私と2度目の参加のブッチー、そして先行インド入りの別の先生のヒマラヤに近いヒンズー教寺院のツアー参加者4名がラドヌーンで合流予定。計11名で第21回国際瞑想キャンプへ行くことになりました。めでたし、めでたし👏

 ワクチンを打ってない私は、果たして海外へ行けるのかと心配しましたが、飛行機の出発72時間内にPCR検査を受け、英文の陰性証明書をゲット。今回はJALで羽田発着。絶対的に楽ちんである。無事、陰性証明書のおかげで日本からの出国は思ったよりスムースで一安心。

 どのくらいインドへ行く人がいるのだろうかと思ったら、やはり往路の飛行機の乗客は疎らで、真ん中の4席を占領してのびのびと体を伸ばして寝ることができ、これまた楽ちんの二乗♡ これまでエア・インディアが多かったが、映画を見ようとしても画面が全く作動しない席もあり、まともに画面が観られる席に当たれば、ラッキー♪という感じだったが、さすがJALには最新機材が搭載され、映画を2本観られた。

 途中ヒマラヤらしき山を遠くに臨みながら、予定通り18:30近くにデリー空港に到着。陰性証明書のおかげで、入国も問題なし。いざインド入国へのドアが開いたら、そこには15年前からお馴染みの現地ガイドのサンジーブさんが私たちを待ち受けてくれていました。思わず懐かしく嬉しくてサンジーブさぁ~ん!と駆け寄る私でした。

 いよいよその日から16日間にわたる国際瞑想キャンプと世界遺産の寺院を巡る「瞑想の源流を探る旅」の幕が切って落とされました。

それにしても空港職員以外どこへ行っても、だーれもマスクはしてませんでしたよ。

インド道路事情

 飛行場からその夜泊まるデリーのホテルへ向かいます。

 相変わらずクラクションがそこら中から鳴らされ、帰宅時間も重なり、先を急ぐ車とバイクがブーブー、ピーピーと賑やかである。さすが首都のデリーには、信号機があるところもあるが大体が・・・無いね。

 合流地点などほんの少しの隙間さえあれば我先に割り込んでくる。よく事故が起こらないなと不思議だが、旅の間、事故現場には遭遇しなかったし、それほどボコボコに傷ついた車も見当たらない。みんな運転がうまいのであろうか・・・不思議だ! 

 インドではスピードを出さないようにと、道路に定間隔でかまぼこの様なでっぱりがある。そのかまぼこ状のものを越すには、否が応でもスピードを落とさないといけないようになっており、徐行してガックンと乗り越えるのであります。旅行会社のバスのドライバーさんは、乗客の安全を図りスピードを抑えゆっくりと越えてくれたが、バスの窓から眺めていると、慣れっこの現地の人たちは、一応スピードは緩めるものの、下手するとジャンプして通っているような気がした。空飛ぶ車?!? 遊園地並みだね(汗)

 バイクは二人乗り、三人乗りはトーゼン! 下手すると四人なんてことがあるからビックリ。しかもノーヘル。ヘルメットも被らず、バイクの運転手と後ろ座席の間に子供を挟んで、しかも赤ちゃんをおんぶしている姿を見ると、本当に危険極まりないと思うが、仲良し4人家族はそれでOKなのであろう。スゴイに尽きる。

 インドで運転できれば、世界中どこでもOKといった感じですね。運転技術の腕に覚えがある人は、ぜひインドの都会でやってみてください。ただし、信号機は都会と言われるところでも滅多にない!

 だから道を横断しようとするなら命がけである。私たちは左右の車やバイクの往来を見極め、隙あらばと思うが・・・ひっきりなしに往来が激しく、そんな隙なんかナイ! 外国人はオロオロするばかりである。ところが現地のでっぷりと太った初老のおばさんなど「私が道を通るのよ。お退き!」と言わんばかりにサリーを翻しながら悠然と混雑した道路を渡っていく。さすがである👏

いざ、ラドヌーンへ

 これまでジャイナ教テーラパンタ派の本部があるラドヌーンまでは9時間かかったが、前回訪れたのは2013年で9年前。その頃に比べると格段の差で道路が整備され良くなっていました。15年前の2007年は自転車とオートバイが多く、ドアやバンパーが外れ落ちかけたボロ車がヨタヨタと走っていました。建設途中の高速道路には牛やラクダや犬と下手すると象が悠然と歩いていたし・・・。

 2009年、2011年、2013年とラドヌーンを訪れるたびに少しずつ車が増え、2022年の今ではインドの経済成長著しく新車が道路を埋め尽くすほどに走っていることにビックリ。前はヒュンダイが多かったのが、最近は日本車がたくさんみられ、スズキが多いような気がしました。(坂本先生情報によると「マルチ・スズキ」 というスズキインドにおける乗用車生産販売子会社があるため、スズキの車が多いようです )

 一応、高速道路かな?と思われる白黒のだんだらの低いフェンスも設置され、これならスピード出してスイスイと思いきや、高速道路に牛は以前のように悠然と歩いているのである。やっぱりそう来なくちゃネ。だってインドだもん(苦笑) 

翌日、朝8:00にバスに乗り込み、いざラドヌーンへ向けて出発go、go!!!  

凄腕ドライバー

 日本でインド人にラドヌーンというところを知ってる?と聞いても、ほぼ誰も知らない。そこはデリーからやや南西に下ったパキスタン寄りのラジャスタン州の真ん中。周囲は砂漠に囲まれた土地です。

 ドライバーのラムさんと助手のビクラムさんも、ラドヌーンへいくのは初めて。道もよくなってスイスイと行く…はずだった。

 途中渋滞もあり、朝8時にデリーを出発したけれど、だんだんとうす暗くなってきました。時折、車を止めて人に道を聞きながら、ナビを頼りに車を進めていくと、狭い道が入り組んだ村に入っていく。こんな道だったかなぁ???と思っていたら、車の幅と道の幅がほぼ同じくらいのとても狭い道に入り込んでしまい、何度か人に道を聞いたら、どうやら反対方向らしい。ギョギョ!!!!!

 人に道を聞いても、みんな違うことをいう人が多いんだよね。インドって(苦笑) 

 狭い道に立ち往生してしまい、この先へ進むのも困難、ましてやこの狭い道でどう切り返せるのか。どう考えても無理、無理、無理! 

 バスをバックするにも、切り返すにも、にっちもさっちもいかず、だんだんと近所の人たちのやじ馬が増え、親切に誘導をしてくれたのだが、この困難をどう切り抜けるのか!と全員がこのままバスは道の真ん中で夜通し立ち往生したままなのかと絶望的になってしまいました。

 ところが! ラムさんはとても無理と思われた狭い道を細かく細かく切り返し、私たちは手に汗握りながら、ラムさん頑張れ!と心の中で声援をおくりつつ祈った。そして・・・ナントその道からバスを脱出させたのです。

おお~神業だぁ👏👏👏👏👏

バスの中は大歓声と拍手の嵐。近所の野次馬の人たちも拍手。

 2015年にネパールのビラトナガールやダージリングで、曲がりくねった山の急坂をジープで行った時も、その運転技に度肝を抜いたが、それを上回る神業である。ラムさんバンザーイ🙌 その日からラムさんはヒーローになったのであります。

 さて、次回はいよいよ瞑想キャンプのお話です。
1週間の禁酒、禁煙、完全菜食、朝から晩までどっぷり瞑想の学びの日々を送り、身も心も清らかに ・・・なるはずです(汗)

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・伊東 真知子