コラム[我即全宇宙  私の因果は全宇宙と響きあっている]

どのように現象世界を認識するか、どのように本当の自分を認識するのか
『この世の中にあるもの全ては、単独では存在することが出来ない。全てのものは相対的な関係と御縁によって存在できるのである。』と見抜いたのは、他ならぬゴータマ・ブッダである。仏陀はまた、『天上天下唯我独尊』と唱語し、人間の本性は一人一人が全て、神のような尊い価値ある存在なのであると教えた。この二つが、極めて重要な考え方・思想であると私は気づいた。しかし今でも私は、身体の病苦や物事が思い通りに進まないなど、心の悩みに引っかかって、自己の本当の尊さを見失いがちである。

狂った世界と国家指導者
 今、世界中で起こっている経済・社会情勢のことを考えてみよう。これが、まともな人間社会とは到底思えないと感じている人も多いだろう。自己中心的な思考と欺瞞と強欲の極みと思われるのがロシアによるウクライナ侵攻であり、差別と恐怖と憎しみの連鎖がイスラエルによるパレスチナに対する殲滅戦である。
 世界の国々を見回せば、自国優先で他国はどうなってもよい、とのエゴイズム的な傾向が強まっている。大国は強大な武力で国際法を無視し、近隣の弱小国を脅迫したり、嘘のことをあたかも本当のように既成事実化し、力ずくで資源や領土を奪おうとしている。
 アメリカのトランプ政権はパリ協定を離脱して、地球温暖化危機を嘘だと云って欺瞞に満ちている。北朝鮮の独裁体制も漫画のような話なのに、実際に今、現代に起こっていることである。
 タイと国境を接するミャンマーの無法地帯、中国人マフィアが大規模な特殊詐欺組織を作って、多国籍の外国人を1万人以上、強制労働させていた。なぜ、この様な不正、不義が次から次に起こってくるのであろうか。
 物質文明が発達して、私達は便利で快適な暮らしができるようになった。しかし半面、便利なものがもたらす危険性や人間の欲望の増大と自分さへ良ければよいというエゴの心も増大している。生成AIがもたらす利便性の裏に潜む、極めて有害な一面も見落とすことは出来ない。

なぜ人類社会は狂ったのか
 この様な世界情勢を顧みるに、何かが狂っているとしか思いようがない。人間には生存欲と自己拡大欲、自由欲がある。私達の内部深くに、今よりもっと愉しく、もっと楽に、もっと快適に、もっと安心して暮らしたいとの根本欲が、好き嫌い・苦楽の感覚として魂に結びついてしまっている。
 その、もっと、もっと、と云う願望と欲望を仏教では渇愛又は無明と云う。好き嫌い・苦楽の感覚は怒りの根源でもある。ジャイナ教哲学ではカルマであるが、中でも怒り、エゴ、傲慢さ、欺瞞、強欲はカシャーイに相当する。
 それらの欲望は人類社会を発展させる原動力になっているが、一人一人の人間の中にある自己中心的なエゴ、自分さえよければ他はどうなっても良い、と考える人が多くなったので、人類社会に不幸と危険が増大しているのではないかと思う。

自分をどうみるか、世界をどう見るか
 華厳経の中に『重々無尽事々無礙の法界』と云う考え方がある。世界中の全ての存在は人間だけでなく、お互いに全ての存在を原因として、御縁として欠かすことができない結び付きによって存在している。つまり世界中の全ての物事を因縁的に含んでいるから存在出来るのである。
 このことを言葉を替えれば一即一切、我即全宇宙、自己不異他、他即自己、自他不二である。世界を変えようと思ってもなかなか変わらない。ではどうすれば良いのか。自分を変えれば良い。自分を善い方向に変える人が増えれば増えるほど世界は善くなるだろう。自他一如だから。
 その大前提が自分を正しく認識し、世界を正しく認識することにある。世界中の人間が自分を正しく見ていない、世界を正しく見ることができていないから戦争や苦しみが無くならないのだと思う。

一粒の米 奇跡の地球、宇宙の始まりまで縁が繋がっている
 私は今までに自分を正しく見る事についてはジャイナ教の魂の哲学として、幾度となく語ってきた。自分を正しく認識するには、物質的な事と非物質的なことが理解できないと、正しい認識は得られない。本当の私はアートマンである。アートマンは非部質のものである。非物質だから探しても見つからない。見つからないから無いのかと云えば、そうではない。
 非物質だから不変であり、生滅しないのである。清くも無く、汚れてもいない・究極の清らかさ・畢竟の浄、と言われるものがアートマンであり、私たち生き物の魂は『畢竟の浄』なのである。畢竟の浄にカルマである汚れがついて、輪廻する生存になっている。正しい認識が無ければ正しい見解は生まれない。

 今回は世界の正しい認識の仕方について少し話してみよう。目の前に茶碗いっぱいに盛られた御飯がある。その御飯によって私は生きることができる。一粒の米が私の所に来るまで、どれだけの御縁が有ったのだろう。
 家内が米を買った店の人がいる。店までトラックで運んだ運転士さんがいる。トラックが無ければ店に米を運ぶことは出来なかった。そこに、トラックを作った大勢の人が御縁として関与している。トラック一つ一つの部品を作った人々、その背後にある無数の人々。ガソリンが無ければトラックは動かない。そのガソリンを採掘した人々、精製した人々、海上を運ぶためのタンカー、タンカーを作るために関与した人々、ガソリンを貯蔵するタンクに関わった人々もいる。米を流通させている業者、生産者。用水路を引き、田圃を開いた過去の人々、ご先祖様。品種改良に努力した先人達。肥料を与えたならば、その肥料を作ったり運んだ無数の人々。耕作道具や機械を作った無数の人々。
 土が無ければ、水が無ければ、地球そのものが無ければ、月が無ければ、太陽が無ければ、宇宙そのものが無ければ、一粒の米だって存在できないのである。
 それらは全て御縁である。この様に考えれば、私と云う存在は、無限の過去から現在に続く、無限の御縁の連鎖の行きつく先に、無常の存在として存在していることが理解できるだろう。全世界によって、私と云う存在が支えられていることが解るだろう。さすれば感謝という気持ちしか起こり得ないはずだ。自分だけよければよい、他人はどうなってもよいなどとの考えは起こらないはずだ。

私が有るから世界がある、私が無ければ世界は無い。
世界があるから私がある、世界が無ければ私は無い。
我即全宇宙、宇宙我不二、宇宙我一如。
 この様に現象世界を認識出来たなら、それが正しい認識だろう。正しい認識によって、自己と世界を正しく見ることができる。正しく見ることができれば、正しく行動ができるし、正しい生活となる。
正しく行動出来て、正しく生活できれば、やがて自分が自由に平和になるだろう。より多くの人が正しい認識を獲得して、行動と生活が正しくなれば、世界も正しくなって、争いごとが少なくなり平和が実現するだろう。人類の総和が人類社会を作っているのだか、大勢の人々が、変化して精神性が高まれば、狂った人類社会は是正されるに違いない。そのために私達は瞑想が必要なのである。私は世界平和の為に共に瞑想する仲間を増やしたいと願っている。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジン2025/3/27からの転載です)

プレクシャ・メディテーション&タオ・ヨガ 集中キャンプ2025

3月に予定していたサマニー来日特別瞑想キャンプは、サマニーに入国VISAが下りず、残念ながら中止になってしまいました。出家であるサマニーは厳しい戒律でクレジットカードや現金が持てない事から、滞在費用などの問題が指摘されたようです。大勢の方々から参加申し込みを頂き満席状態でした。申し込まれた皆様、気を取り直して例年の通りの瞑想合宿に参加ください。

内容:協会指導士による講話(世界と自分を平和にする道。アートマン・因果律・輪廻転生の哲学等。)

実習:プレクシャ・メディテーション、ムドラ瞑想、讃歌の練習、タオヨガなど

【テーマ】本当の自分を観て、世界を正しく認識する

【日時】2025年5月30日(金)~6月1日(日)
【会場】いりあい村YOGA道場(住所:静岡県賀茂郡河津町見高812-2)

【集合時間】30日14時 (昼食を済ませてお越しください)
【解散】1日12時(昼食後解散になります)

【講師】坂本知忠、松井智恵子、高山知子、伊東真知子、他指導士

【参加費】
2泊3日:32,000円
1泊2日:22,000円
*年会員割引 各2,000円(年会費2000円分そのまま割引に充てられます)
*宿泊費、食事5回、講習費を含みます。
*現地までの交通費、温泉入浴料は別途になります。
*1泊2日でご参加希望の方は下記どちらかお書き沿いの上お申し込み下さい
①5/30~5/31参加  ②5/31~6/1参加

【持ち物】
ヨガの出来る服装、散策用スニーカー、タオル、洗面化粧道具、パジャマ、筆記具、『ジャイナ教讃歌集』(お持ちでない方は当日500円で購入できます。)

【申込先】こちらからお申込みください
*リンク先へ移行できない方は下記「問合先」まで氏名、携帯電話、2025年会員登録有無、希望参加日、交通手段、テキスト要不要、前後伯要不要、サマニーへの質問、をご明記の上、お申込みください。

必要情報(氏名、住所、携帯電話番号、メールアドレスを記入の上、件名を「プレクシャ・メディテーション・キャンプ2025」として、協会メールアドレス(japan@preksha.com)へお願いします。

【参加費振込先】ゆうちょ銀行  普通預金 名義:日本プレクシャ・ディヤーナ協会
ゆうちょ銀行からの振込み⇒記号:10580     番号:71299071  他行からの振込み⇒店名:058ゼロゴハチ  番号:7129907

【交通】熱海駅から伊豆急で今井浜海岸駅下車が便利です
<電車で来られる方へのご案内>
熱海駅発 11:32/12:24 - JR伊東線・伊豆急下田行き 今井浜海岸着 12:58/13:49

上記いずれかの列車に合わせて乗車下さい。スタッフが今井浜海岸駅に車で出迎える為、列車に乗ったら坂本会長までご連絡下さい。
メール:tomotada0919@docomo.ne.jp / TEL:090-8844-4009

今井浜海岸にはタクシー乗り場は有りません。タクシー利用の場合は一つ先の河津駅下車となります。上記以外の列車をご利用の方は、今井浜海岸駅の隣駅、河津駅まで来てください。出迎えは有りません。河津駅からタクシーを利用ください。行先は『いりあい村』とお伝えください。

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

2025.4月開催 坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-プレクシャ・ヨガ/讃歌(マントラ)/講義/瞑想すべて体験できる1DAYクラス-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
ヨガ:瞑想できる体づくりヨガ
讃歌:「プレクシャ・メディテーション 讃歌・マントラ・スートラ集」から1-2歌
講義・瞑想:中~上級者向け内容

日時:2025年4月6日(日)10-12時(開場:9時半)

会場:茗荷谷中央大学キャンパス2階(住所:大塚1丁目4番地)
*丸の内線茗荷谷駅前の春日通りを左に行くと、新設の中央大学茗荷谷キャンパスがあり、その2階になります。中央大学正面入り口の手前左側に階段、右側にエレベーターがあります。お間違いのないようご注意ください。2階に上がって頂き、入り口に入り、左に進み、受付窓口先を右に曲がった正面扉に、「元気アップヨガ」の貼紙がございまして会場になります。施設の関係上「プレクシャ・メディテーション」の記載ではありませんので、ご了承ください。


会場参加受講料:2000円
アーカイブ動画視聴:1000円
*アーカイブ動画視聴の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

指導者:伊東真知子(指導ランク:講師)*ヨガ担当*

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催

指導者:坂本知忠(指導ランク:教師)*讃歌、講義、瞑想担当*

 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み
*リンク先へ移行できない方は「問合先」まで氏名、携帯電話をご明記の上、お申込みください。 

コラム[オンライン瞑想と師資相承]

新型コロナウイルス感染対策で密閉、密集、密接を避けるために大勢での集会や会合が出来なくなった。自宅謹慎を要請されているため、退屈で時間を持て余したり、運動不足に悩む人も多い。また、人と人との接触を断たれた孤独な高齢者の痴呆が進行しているなどの問題も起こっている。

このような状況下、インターネット動画サイトには有名無名のアスリート達によって沢山の身体エキササイズの投稿がなされている。ヨガのインストラクターによるエキササイズ動画も多い。

大勢が同席する会議が出来ないので、ムーブなどによるテレビ会議も急速に一般化した。学習塾などもオンライン授業が普及した。瞑想クラスをオンライン授業で行う試みもなされている。オンライン婚活やオンライン葬儀まで登場してきたのには、ここまで来たかと驚くばかりである。オンライン飲み会が行われるのだから、オンライン風俗もあるのかもしれない。

情報機器をつかって今までできなかった画像をともなう夢のような相互通信が可能になってきた。私のような高齢世代の者には只々付いていくのがやっとで、スマートホンさえ上手に使いこなせないでいる。

オンライン授業といってもやはり実際の授業には到底かなわないと私は思う。なぜなら、相対的な空間が遠く離れて隔絶しているからである。空間が隔絶しているとその場の雰囲気や人や場のエナジーが伝わらないからである。映画やCDによる音楽にもそういう問題はある。実体験や実演には遠く及ばない。例えドローン撮影による別視点の高質画像であっても、作られたものと実際体験する風景では雲泥の差がある。画像は2次元であるが、実際の風景は3次元で立体的である。気温も匂いも身体的な疲労感も画像では伝えることは出来ない。温泉旅館が源泉掛け流しの画像をネットのユーチュブに流していた。コロナウイルス騒ぎで温泉旅行も出来ないからせめて画像だけでも楽しんでリラックスしてくださいという趣旨なのだろう。コロナウイルス拡散非常事態宣言が解除されたら、温泉に是非来てくださいという宣伝メッセージが込められていると思った。

オンライン瞑想も補助的にあるいは本物の代替として使うならとても良い便利なものである。予告編として上手に宣伝として使うなら効果は高いと思う。しかし瞑想の高度な技法を30分程度にまとめ解説し実技も入れるとなると、伝えることは限界があり困難になる。せっかくの宝物が、猫に小判、豚に真珠となりかねない。他流派の瞑想実践者に、その瞑想技法の評価が低い方に誤解される恐れもある。便利な代替機器が身の回りに沢山存在する現代であるが、代替機器はあくまで代替であり、リアリティに乏しいのだと理解しておくべきだと思う。本当の智慧、すなわち解ったということは、知ること学ぶことではない、肉体を通してリアルな体験して掴むことであると私は信じている。

古来、ヨガや瞑想の伝授は師資相承であった。師匠が弟子の修行の進み具合に応じて適時適切に指導したのである。このことをウパニシャッドという。ウパニシャッドは弟子が師匠のそばに座ることを意味する。師資相承を思うとき、まっさきに私の脳裏に浮かぶのはミラレパの物語である。

今から1000年ほど前のチベットに偉大なる瞑想ヨガ行者・ミラレパがいた。ミラレパの生家は裕福な地主の家だった。ミラレパが7歳の時に父親が亡くなり、父の遺産は父方の叔父と叔母にだましとられてしまった。遺されたミラレパと妹と母親は貧困に苦しんだ。叔父と叔母に騙された母親の憎しみは激しく、母親はミラレパに「黒魔術を修行して、仇をとってくれ。」と旅費とグルへの貢物を持たせて旅立たせた。

ミラレパはクルンのラマのもとで強力な破壊の術と死をもたらすマントラの伝授を受けた。この術を使ってミラレパは憎い叔父、叔母の長男の結婚式披露宴に集まった人を、叔父と叔母を除いて長男と嫁を含む35人を殺害した。次にキョルポのラマ・トギャルのもとでミラレパは雹の嵐を起こす術を習得し、収穫近い豊作の大麦畑に雹をふらせて作物を台無しにしてしまった。こうしてミラレパは自分たちに味方しなかった無慈悲な村人たちへの復讐も成し遂げたのである。

雹の嵐を起こす術を授けたラマ・トギャルはミラレパに「お前は復讐を成し遂げたが同時に巨大な黒いカルマを積んでしまった。」「このカルマを浄化するために仏教の教えを学んだほうが善い。それがお前と私の来世の助けになるだろう。」と言って、ニンマ派のラマ・ロントンの所に向かわせた。

ラマ・ロントンのところでの修業はミラレパに成果が上がらなかった。ラマ・ロントンはミラレパをインドで修行を積んできたとされるマルパのもとで修行するようにと推薦してくれた。マルパはインドの高名なヨガ行者ナローパの弟子であった。

マルパは直観力によって霊的な繋がりのある大事な弟子が自分を訪ねてくることを知っていた。マルパはミラレパが黒いカルマを沢山抱え込んでいることを知って、このカルマを消滅させるには並大抵の方法では出来ないと考えた。

カルマを解消させるために無理難題を押し付け、何度もミラレパを絶望の淵に追いやった。どんなに、ミラレパが瞑想の伝授を求めても、カルマの解消を優先してマルパは教えを与えなかった。

ミラレパの最初の難題はマルパの息子の為に丸い家を作ることだった。「これを完成させたら瞑想を教える。」とマルパは言った。途中まで出来るとマルパは「考えが変わった。」とミラレパに言って、「建築に使った石は全部元あった所に戻せ。」と命じた。次に半月形の家を作るように命じた。半月形の家も半ばまで出来ると、「この家は善くないから壊すように。」とミラレパに命じた。マルパはその時酔っていたのだと釈明し、今度は密教行者にふさわしい三角形の家を建てるようにミラレパに命じた。

三角形の家が3分の1ほど出来上がった時、再びマルパがやってきて「誰がこんな家を建てろと言った。もし、わしがお前にそんなことを言ったとしたら、わしはまともではなかったはずだ。」とミラレパに言い、今度は九層建ての四角い塔を建てるように命じた。何としてでも教えを授かりたいと苦悩するミラレパの背中は労働によって傷だらけとなり、傷は化膿して痛々しい姿になっていた。

四角い塔が完成しないうち、ミラレパは他の人がマルパから教えを授かるときに、こっそり紛れ込んで教えを授かろうとした。その時マルパから酷く怒られて絶望のどん底につきおとされた。

それを見かねたマルパの妻であるタクメマは、マルパの一番弟子であるラマ・ンゴクパに主人に変わってミラレパに法を授けるように頼んだ。法を授けられたミラレパはいくら瞑想しても効果が現れなかった。ンゴクパのもとに師匠のマルパから「邪悪な人間であるミラレパを師匠のもとへ戻すように」と手紙が来た。師匠のもとに戻されたミラレパは、師匠から無視され続けた。絶望のあまりミラレパが自殺を考えていた時、マルパの息子の成人のお祝いが催されることになった。その時、ついに教えを授ける時がやってきた。祝いの席の主賓はミラレパであり、ミラレパにマルパから灌頂がおこなわれた。

マルパは言った「私の息子、お前に初めて会った時から、私にはお前が特別な弟子だと解っていた。お前に建てさせた家は四大元素と四種の仏陀の行為を象徴している。あの苦行のおかげで、お前の障害になっていたものは全て消えた。さぁ行って孤独な瞑想行に入るのだ。」

その後、ミラレパは各地の洞窟で孤独な瞑想を続けた。食べ物が無くなった時、イラクサで命を繋いだ。イラクサだけしか食べなかったのでやせ衰えた身体の皮膚の色も緑色になったと伝記では伝わっている。ミラレパは深い瞑想によって自分の体をどんなものにでも思いのままに変化できるように感じた。ミラレパは鷲になって実際に空を飛ぶことが出来るようになった。

ミラレパの物語はダイジェスト的にまとめるのは困難である。ここに書いた話はミラレパの物語のほんの一部にすぎない。伝記の内容はもっともっとエピソードが豊富で面白い。是非、皆さんに伝記を読んでもらいたい。

ここで私がミラレパの物語を持ち出したのは、「瞑想法の伝授というものは安易に伝えてはいけないのかもしれない。」と言いたかったからである。弟子に悟りへの渇望があって、条件が整ったときに師匠が慎重に師資相承で教えるべきものであるというのが伝統的な立場なのである。

別の考え方として、現代は情報が広く開示されている時代である。「原爆や水爆の作り方は盗まれると大変なことが起る可能性があるが。モークシャに至る方法が盗まれても人類に何の危害も与えない。モークシャに至る方法が広まれば世の中が平和になる。日本からプレクシャ・メディテーションを学びにインドに来られた皆さんは、しっかり学んでいって日本にプレクシャ・メディテーションを広げてほしい。」とムニ・ジャイ・クマール師は言われている。

私はクラスで実際に瞑想を教えるということを通じて、『学びにくる受講生から逆に教わっているのだ。』という立場、スタイルをとっている。インターネットを上手に使いこなすことが出来るプレクシャ仲間の皆さんは、オンライン瞑想によってプレクシャ・メディテーションを広げる活動に積極的に取り組んでほしい。そして、私が説くリアリテイ重視も参考にして、瞑想法を上手に伝える工夫をしてほしい。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジン2020/6/30からの転載です)

 

コラム[自己防御の砦]

インド西部、グジャラート州・パリタナと云う町にシャトルンジャヤ山がある。シャトルンジャヤとは勝利の扉と云う意味で、山の頂上稜線に城塞都市のようなジャイナ教山岳寺院群がある。イスラム教の侵攻に対してジャイナ教徒が防御するために山岳寺院を造ったと云われている。非暴力・他と争わないジャイナ教徒が砦を作って武器で敵と戦うことはないが、亀が甲羅の中に首をすくめるように、ヤドカリが貝殻の中に閉じこもるように無抵抗非暴力の防御線にすることを目的に造られたのかもしれない。私はここの地球離れした異星に建てられているような不思議な外観の寺院建築群に魅せられて、1989年、2000年と2回訪れている。

防御とは何か。

今も昔も人類社会に争いが絶えない。商業活動や経済活動は見方を変えればライバルとの競争、戦争である。ライバルとの争いに敗れれば企業は立ちいかなくなり個人は生活の為の基盤を失いかねない。経済活動では今、勝者であっても何時、敗者になるかわからないので人の心は不安で一杯になる。

近年の日本経済は繁栄の頂上に登ってしまったのではないか、後はいかに上手に下山するかという理論と方法を考えなければならない時期にきているのではないかと思う。だが今でも、もっともっと便利に快適にと商品開発や経済活動にライバルと鎬を削ることが止められない。世界中で不況感が高まりライバルとの競争も激しさを増している。激しい社会情勢の変化に合わせて、一生懸命努力して新製品を開発しても、不況による少ない需要の奪い合いで利益も出ない。あくせくした気持ちで、長時間奴隷のように働きライバルと争っているのが今の人間社会ではないのか。人間社会の中に天国も地獄も修羅界もある。

怠けることが出来ない修羅界のような争いの社会に嫌気がさして、解脱の境地に救いを求め南伝仏教やジャイナ教に出家しても、それは社会からの逃避ではないのか?出家集団は怠けもの集団ではないのか?との疑問が起こる。全ての人が出家して修羅界から逃避できるわけではない。出家が少数であればその人たちを大多数の人で支えることはできる。私は先進諸国の人と発展途上国の大多数の人類は修羅界に陥っているのではないかとおもっている。仏陀は争いを止めよと両手を胸の横で前方に掲げられた。ジナは非暴力・不殺生を第1の戒律とした。それでも人類は争うことを止めず今なお嫉妬、悲しみ、怒り、不安、絶望で苦しんでいる。

どうしたら俗生活を続けながら、修羅界から遠ざかれるか、敵の攻撃から身を守ることができるか、それにはむさぼり心を止めることであると思う。自然に与えられる以外のものは取らないということであり、他の人を陥れたり、騙したり恨みをかうようなことをしないことでもある。また足るるを知るということを実践し、むさぼり心にたいして塹壕を築くことである。他の人の価値観が自己中心的でむさぼり心に占められているようならそのような人とは争わないことである。少ない物を分かち合い、互いを尊重して譲り合えば調和に満ちた平和な人間界、地上天国ができると思う。

ブータン王国の価値観はグローバル化したアメリカ式自由貿易主義、自由競争経済主義ではない所に価値観を置いている。それは足るるを知るという幸せ感である。ブータンのように物質的豊かさでなく、足るるを知る所に本当の人類社会の平和があるような気がしてならない。努力することと怠けることの調和の中に人間らしい幸福な生活があるような気がしてならない。沖正弘先生は瞑想を中心とした出家主義の怠け心は許されないとし、冥想を中心とした全力投球の積極的な生き方である沖道ヨガを提唱した。私は日常生活を通じてプレクシャ・メディテーションと沖道ヨガの実践が修羅界からの離脱、争いから身を守る自己防御の砦であると思っている。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジン2011/12/25からの転載です)

 

2025.3月開催 坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-プレクシャ・ヨガ/讃歌(マントラ)/講義/瞑想すべて体験できる1DAYクラス-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
ヨガ:瞑想できる体づくりヨガ
讃歌:「プレクシャ・メディテーション 讃歌・マントラ・スートラ集」から1-2歌
講義・瞑想:中~上級者向け内容

日時:2025年3月2日(日)10-12時(開場:9時半)

会場:茗荷谷中央大学キャンパス2階(住所:大塚1丁目4番地)
*丸の内線茗荷谷駅前の春日通りを左に行くと、新設の中央大学茗荷谷キャンパスがあり、その2階になります。中央大学正面入り口の手前左側に階段、右側にエレベーターがあります。お間違いのないようご注意ください。2階に上がって頂き、入り口に入り、左に進み、受付窓口先を右に曲がった正面扉に、「元気アップヨガ」の貼紙がございまして会場になります。施設の関係上「プレクシャ・メディテーション」の記載ではありませんので、ご了承ください。


会場参加受講料:2000円
アーカイブ動画視聴:1000円
*アーカイブ動画視聴の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

指導者:まつい ちえこ(指導ランク:講師)*ヨガ担当*

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
1978年 沖ヨガに入門 沖正広導師のご縁で指導員研修を受ける
~1986年 三上光治先生の元で指導員・カルチャースクール・大手企業等でヨガ指導
2006年 沖ヨガ指導員として復帰
2007年 プレクシャ・国際キャンプに初参加
以来プレクシャ研修のために渡印5回
シバナンダアシュラム + ヒマラヤ巡礼・他・インド旅 14回(2024年現在)
日本プレクシャ・ディアーナ協会 講師・役員
プレクシャ・インターナショナル  国際プレクシャ・上級教師
NPO.沖ヨガ協会  \講師・理事
動禅整体師

指導者:坂本知忠(指導ランク:教師)*讃歌、講義、瞑想担当*

 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み
*リンク先へ移行できない方は「問合先」まで氏名、携帯電話をご明記の上、お申込みください。 

コラム「プレクシャな生活」一覧

*各指導士名・コラムから各記事へ遷移します*

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・目黒かおる)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・岩渕 和恵)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・福元朗)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・谷内 健太郎)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・山口みゆき)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・高山知子)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・柿澤 真紀子)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・佐々木 薫)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・大野ゆか)

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・深野晶子)

 

プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・大野ゆか)

[プレクシャ瞑想と出会って4年弱がたちました。]
未だに瞑想とは何だろう? どのような変化を感じるのだろうかと手探りの中で、日々向き合っています。

朝の瞑想として、プラーナ・サンチャラニー・ムドラーを行う事が、習慣になってきました。どちらかと言えば夜型人間の私でも行う事によって、頭がスッキリとし1日のスタートを始める事ができます。

先日、少し大がかりな歯の治療をおこないました。その翌日、いつもの様に座して、プラーナ・サンチャラニー・ムドラーを始めました。しかし、始めたとたん前日治療したあたりが、ムズムズする様なズキズキする様な感じがして、どうしても意識が口の中に向いてしまいます。鎮痛剤も処方して頂いていましたが、薬にあまり頼りたくないと思いそのまま瞑想を続けました。続けていると徐々に意識は内側に向いていきました。108回呼吸を終え静かに目を開けると、頭はいつも通りスッキリ、口の中の違和感はなくなりました。

治療後2~3日は腫れたりすると言われており、頬は飴でも含んでいるか様にぷっくりしていましたが、痛みなどは起きませんでした。瞑想よる効果かと思える出来事でした。改めて日々続けていく事の大切さを感じました。

(2023年2月136号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・大野ゆか

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[日常生活の中にプレクシャ・ディアーナで学んだことを見つける気が付く事が楽しみになっています]

法事での事、読経後の説法で「仏舎利」についての話がありました。お配り頂いたプリントの冒頭に「舎利(しゃり)は、シャリーラの音写で…」とありました。目は「シャリーラ」にくぎ付けでした。頭の中では「こんな所でシャリーラに出会うとは!プレクシャ瞑想の中にあった言葉だ!」仏教のお寺なので、今までも耳にしていたり、目にしていたかもしれません。ただ自分の中では、法事は生活行事の中の一つで、瞑想は瞑想の時間で、と別々に考えていた事に気が付きました。瞑想の時間とは、座した意識を内側に向ける事だと、いつの間にか決めつけている事に気が付きました。

身体の変化は、動きであったり目に見えたり捉えやすいですが、心の変化はなかなか感じる事ができません。心の変化は、どうしたら気が付けるのでしょうか?
先日、友人たちと富士山の麓を訪れる機会がありました。天候にも恵まれ、その時はただ楽しいだけではなく、この機会やご縁に出会えた事への感謝の気持ちがいっぱいになりました。この様な事に気が付けようになったのは、瞑想を続けてきた効果かなと感じました。生活の中で、一つでも気づきが増え、また瞑想の深まりにつながると良いなと思っています。

(2023年11月144号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・大野ゆか

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「今年の夏は暑かった」と毎年言っています。
その暑い中で、エアコンをつけて編み物をします。ヨガクラスのご縁で、ここ何年か初秋から冬にかけて編み物を習います。今年は、本当にこのストールが完成しても身に着ける冬が来るのだろうかと思いながらのスタートです。
ある程度、歳を重ねてしまうと新しく学ぶ機会が減ったり、取り組む事が減ってしまいます。でも、日々観察すれば新しいお料理にチャレンジしたり、草花を育ててみたり、仕事で新たな企画や効率化を考えてみたりと、いろいろ取り組んでいる事に気が付きます。プレクシャ瞑想の勉強をし始めた効果なのでしょうか?
少しずつ物事の見方に変化が現れている気がしています。
 編み物の話と離れてしまいました。編み物をされた事のある方は分かりやすいと思いますが、一見、単純作業の様に見えていて、模様を入れたり編む数を増やしたり減らしたりと集中力を要します。何か気がかりな事があったりすると、間違えます。自分では正しく編んでいるつもりでも見直すと間違っているのです。間違ったところまで戻りまた編みなおす。余計に心がモヤモヤとしてまた間違えます。何か心を落ち着かせる事はないだろうか? そこで今年は動画サイトにあるマントラを聴き編み始めてみました。雑念にとらわれずあっ編み進める事30分。間違える事もなく、そしてスッキリとした心持でした。毎日少しずつの時間ですが、マントラを聴く習慣ができました。
 瞑想のお勉強を始めたばかりの頃、宣言のことばや決心のことば、カタカナの羅列で言葉の意味は解らなくてもとなえる事で、その音自体の持つ力があるので繰り返し練習してみて下さいと、坂本先生がおっしゃっていたことを思い出しました。
 日々の時間の中にこのように取り込み、より瞑想の道が進むと良いなぁと思っています。

(2025年2月158号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 準指導士・大野ゆか


プレクシャな生活(日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・高山知子)

2011年2月にインド、ラジャンスタン研修旅行に瞑想、ヨガ、ホリスティック療法、国際シンポジウムに坂本先生がご招待を受け、沖ヨガの方達と初めてのインドに行きました。日本では考えられない贅沢な宮殿に泊まり、テーマパークでの食事会など、坂本先生のおかげを被って個人で行く旅とは別格でした。

ジャイプールでの4日間、ホリスティック療法、瞑想、ヨガ国際シンポジウムで6か国の素晴らしい人たちの中にジャイナ教のサマニ―(尼僧)もいらっしゃっていました。そして最終日、坂本先生が日本に広めてらっしゃるジャイナ教瞑想のセンターに向かいました。砂漠に近いラドヌーンの町の外れに、全く別世界で広大な敷地の中には学校や、図書館、博物館、集会場、大ホール、僧侶の宿泊施設、信徒の宿泊施設、瞑想場、テーラパンタ派のきれいな本拠地でした。

その時に初めてムニ キシャンラールジにお目にかかれる機会を頂きました。年老いているはずのムニは気高く溢れるばかりのオーラに包まれており、そして眼差しに慈愛に満ちたエネルギーが私の中に入ってきました。

この場の雰囲気はなにか惹かれるものがあり、ムニ キシャンラールジと坂本先生も親しげで、先生も凄いと思いました。

日本に帰って、この旅をきっかけに坂本先生のもとで、ジャイナ教瞑想を真剣に学びました。2013年に再びインドの瞑想キャンプ「アチャリアトゥルーシー生誕100周年」に参加致しました。

この時はセンターでのお勉強のスケジュールがハードでランジット博士の瞑想から始まり、それも早朝5時半から、この時瞑想をしながらクジャクの鳴き声を初めて聞きました。

次から次へと教えて下さるムニやサマニ、ヨガの先生、お医者様とあらゆる方が教えてくださった、とても素晴らしいキャンプでした。お昼は最高指導者アチャーリアとの瞑想時間があり、そしていよいよ私の衝撃を受けたムニ キシャンラールジの「プレクシャーメディテーション」を受けた時、瞬きをしないで私を見ていなさいと言われ、目を凝らしてじっと見ていると年をとっているはずのムニがドンドン若くなって、光が出て輝き始めました。目が点になったのを今でも忘れられない思い出となっています。

瞑想は人間の持つエネルギーを活発にし、光明を放つものなのだと、目の当たりにした私でした。

ランジット博士のお勉強の中に真理、真実の探査に二つの方向性がある一つは皮膚の外側月や星、宇宙、エネルギーが外にでていく。もう一つは内側、エネルギーが中に入る。私たちは、一番身近にあるもの体の中にあるものを、一生懸命外に探し、遠くまで探している。真実を内側に探すのが瞑想です。心の中に残りました。

それで色々教えていただき、終るのが夜の10時でした。へとへとになりながら何日間続きました。

それからアチャリアトゥルーシージの生まれ育ったお家、博物館、そして動けなくなったときにいらした場所、そこに座っていたのですね。とハッキリわかるぐらい、そしてどの場所も亡くなった後でも、エネルギーに満ち溢れていました。

プレクシャーメディテーションのインド旅は私の人生観をかえました。

私の今の元になっているのはこういった経験ができ、プレクシャ瞑想のお勉強ができたからです。

長い間、私はヨガや太極拳、気功、エナジーヒーリング、瞑想、呼吸法などを教えてきて、高齢になって、ふと自分の内側に目を向けた時、若い時とは違うアンバランスなことが起きていることに気が付き始めました。心と身体のアンバランスに気付いて何かをしなければと悩み始めた時期に瞑想を中心に本来の自分の再発見、周りに左右されない今の自分にとってなにが必要なのかそして自分と長く関わってきたヨガクラスの生徒さん達も自分と同じように老いていく人達がたくさんいること。皆さんもアンバランスを感じて辞めていく人、そして亡くなった人もいる。

まずは自分を立て直すことがいかに大切か、時代の流れ文化が変化していくことの気づきがありました。

誰にでもできる瞑想、エネルギーを養うことを今までお勉強したことを一つにできないか思考錯誤していく中で瞑想、呼吸法、ストレッチ、気功、太極の部分を一つにしたような現代人にあった気を開発する若返り法「タオヨガアーツ」に巡り合いました。

まさしく老いていく今の自分、そして私の周りの人、現代社会に必要な東洋の知恵が入っているエクササイズだと思いました。

瞑想というと難しそう、もう年だからできない、敷居が高い、日常的でない苦行のようなイメージをもっている人もなんとなくできてしまう、瞑想エクササイズは体を気持ちよく動かしながら、瞑想していく方法です。

今までやってきたことを一度手放していくことも大切とこの時思いました。そして一から始めていきました。少しずつ続けているうち、自分自身が元気になっていくのが、よくわかり、今は違った形の誰にでもできるシニアクラスになり、楽しくにぎやかに励んでいます。

タオヨガは今までの瞑想法にプラス動く瞑想が入ってきます。

そして内側の経絡を開き、気の流れを良くする経絡ストレッチをしていきます。

瞑想はエネルギーの言い分を聞き、エネルギーを活性化させる方法です。凝り固まったエネルギーを解きほぐし、体の内側、外側に循環し、バランスさせてくれます。そして本当に大切な事は、楽しく、気軽に、おしゃれにやること、そして優しく自分を抱いてやること、見守ること、許すこと、微笑むことそうやって自分にアプローチし続けていくと、先ずはお肌が美しく、強く、優しく豊かな自分に変容していくことに気が付くでしょう。

そうそう若返ります( ´艸`)

私は坂本先生に次ぐ二番目の高齢者になります。

かつてこの年になったら。引退のことも考えていました。でも今は以前よりも元気になっていることに自分自身驚いています。

でも「無理はしません。無駄はしません。」あれ?かつての沖ヨガの加藤真知子先生のお言葉でした。この言葉大好きです。いつも生徒さんに言ってます。「無理はしません。」ストイックにならなくていい。自分らしく、より健やかに。

毎月第一水曜日に千葉県本八幡プレクシャ瞑想研究会の一日リトリートを坂本先生と楽しくムドラー瞑想、タオヨガムドラー瞑想、と共通したり(笑)、賛歌を歌ったり、大いに笑ったり、最近では坂本先生の光の瞑想に続いて、シンギンボウルでカヨウッサグのリラクゼーションタイムを楽しんでます。そしてアンタールヤートラの呼吸法から瞑想、たまにシンギングボウルのアーティストの方をお呼びしてシンギングボウルセラピーもとりいれて癒すことを大切にしています。こうしたことをやっていてバランスが取れてきているのも事実、そしてプレクシャとの相性がとてもいい。以前より瞑想が深くなったと自分では思います。

心も体も円く円くなりますように。自身への呼びかけです。そして私は年をとっても幸せな気持ちで毎日過ごすことができています。瞑想は人生を喜びに変えてくれます。

きっかけを作ってくださった坂本先生に深く感謝しています。

(2024年7月152号メルマガからの転載)
日本プレクシャ・ディヤーナ協会 指導士・高山知子

2025.2月開催 坂本知忠先生から学ぶプレクシャ・メディテーション-プレクシャ・ヨガ/讃歌(マントラ)/講義/瞑想すべて体験できる1DAYクラス-

プレクシャ・メディテーションは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の前最高指導者であるアチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。

理論面、実践面ともに、細かく体系的に構築されている瞑想法であるため、説明が平易で、初心者でも簡単にはじめられる内容になっています。

理論的には非常に深遠な内容を含んでいますので、他の瞑想やヨガに通じた人、親しんでいる人にも大いに参考になります。

内容)
ヨガ:瞑想できる体づくりヨガ
讃歌:「プレクシャ・メディテーション 讃歌・マントラ・スートラ集」から1-2歌
講義・瞑想:中~上級者向け内容

日時:2025年2月2日(日)10-12時(開場:9時半)

会場:茗荷谷中央大学キャンパス2階(住所:大塚1丁目4番地)
*丸の内線茗荷谷駅前の春日通りを左に行くと、新設の中央大学茗荷谷キャンパスがあり、その2階になります。中央大学正面入り口の手前左側に階段、右側にエレベーターがあります。お間違いのないようご注意ください。2階に上がって頂き、入り口に入り、左に進み、受付窓口先を右に曲がった正面扉に、「元気アップヨガ」の貼紙がございまして会場になります。施設の関係上「プレクシャ・メディテーション」の記載ではありませんので、ご了承ください。


会場参加受講料:2000円
アーカイブ動画視聴:1000円
*アーカイブ動画視聴の場合、クラス終了後1週間以内に、クラス動画を共有させて頂きます

講師:伊東真知子(指導ランク:講師)*ヨガ担当*

日本プレクシャ・ディヤーナ協会 役員
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印5回(2019年3月時点)
1980年沖ヨガ入門
1982年ヨガ指導開始
2008年プレクシャ・メディテーション指導開始
月2回神保町区民館にてヨガと瞑想クラス開催


講師:坂本知忠(指導ランク:教師)*讃歌、講義、瞑想担当*

 
日本プレクシャ・ディヤーナ協会会長
水晶瞑想両方研究所主宰
ヨガ瞑想指導歴35年以上
プレクシャ・メディテーション研修のため渡印13回
2015年プレクシャ・アウオード受賞
著書:「白神山地」「虹のクリスタル・ワーク」「ジャイナ教の瞑想法」「勝利者の瞑想法」「坐禅の源流印度へ」「自分で自分の医者になる」他

問合先:日本プレクシャ・ディヤーナ協会(japan@preksha.com)

申込先:こちらお申込み
*リンク先へ移行できない方は「問合先」まで氏名、携帯電話をご明記の上、お申込みください。